第7話:決行

夜が更け、都市が静まりかえる頃、ギルマたちは行動を開始した。リトと他のレジスタンスメンバーたちは、都市の外縁で陽動作戦を展開。カイトの監視ドローンや警備兵の目を引き付けるため、各所で小規模な爆発や偽の通信を送り、混乱を作り出した。


「行くぞ、ミラ。今がチャンスだ。」


ギルマはミラを促し、ビルに向かって急いだ。ビルの周囲は依然として厳重な警備が敷かれていたが、リトたちの作戦のおかげで、注意が分散している。ギルマはその隙を突き、ドローンの巡回を巧みに避けながらビルの地下へと続く通路に到達した。


「ここが中央制御室に続く道だ…警備が手薄だが、警戒は怠るな。」


ギルマは壁に張り付くように進みながら、ミラを守るようにして進んだ。周囲は不気味な静けさに包まれており、異常な緊張感が漂っていた。突然、足元のセンサーが作動し、警報が鳴り響いた。


「くそっ、気付かれたか!」


ギルマはとっさに前に出て、ミラを守る体勢をとる。直後、複数の機械兵が通路の奥から現れ、二人を取り囲もうとする。


「ミラ、早く制御室に!俺がこいつらを片付ける!」


ミラは頷き、ギルマの指示に従って中央制御室へと向かった。一方でギルマは腕を振り上げ、強力なエネルギー光線を放ち、迫りくる機械兵たちを次々と撃破していく。


「まだまだ来るか…!」


次々に現れる敵を相手に、ギルマは戦い続けた。しかし、戦いが激化する中、彼の体力も限界に近づいていた。


「ギルマ、もう少し!システムにアクセスしたわ!」


ミラの声が通信機から聞こえた。その声に励まされ、ギルマはさらに力を振り絞り、最後の敵を撃破した。

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ギルティーギルマ モノリス @Deat

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