低利用魚を活用した新たなグルメ開発

 以前紹介したシイラつながりの話題を一つ。


 近年、水産資源の減少により2048年には海から食用魚がいなくなるなどと言われている。

 SDGsを推し進める国としてはマグロや鯖など一部の人気な魚に偏った現在のシステムを改め、「雑魚」や「外道」などと呼ばれこれまで食用としてあまり利用されてこなかった魚、「未利用魚・低利用魚」を活用する方法を模索しているようである。

 まあ、私自身は特別環境問題に積極的に取り組んでいる人間でもないが、他のメジャーな魚を漁獲する際にせっかく様々な種類の魚が網にかかっても捨てられてしまっているのは勿体無いとは感じている(売れても1kg20、30円とかそういう世界らしい)。

 こうした低利用・未利用魚問題が発生するのには主に、

・鮮度が落ちやすい(シイラなど)

・毒があったりして加工が難しい(身は美味いがヒレの棘に毒があるアイゴなど)

・食べられる身が少ない

・有名でない、イメージが悪い(エイ、サメなど)

・サイズがバラバラ

・漁獲量が少ない

 などといった要因が挙げられるようだ。

 毒があるのはともかくとして、有名でない、イメージが悪い魚は単に美味しく料理して食べたらいいのではないだろうか。


 先日、実際にシイラを買って食べてみたのだが、そこまでマズい魚というワケでもない。マグロの赤身ないし脂の少ないブリのような味、といったところか。

 シイラの漁獲が多い福井県では新商品開発でシイラのフライを挟んだハンバーガーなんかも開発されていたが、他の魚でも色々と可能性がありそうである。


 追記:私の地元浜松でも浜名湖産の未利用魚を使用した魚醤が作られているそうです。確かに魚醤なら原型をとどめていないので、見た目が悪い魚・あまり知られていない魚でも抵抗なく食べられるかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る