第六話 Ga.地球神は見ていた

「コラ〜 お前たち何しとるんじゃい〜

 勝手にわしの身体をイジるな!」


地球神は地表付近で、勝手に穴掘ってるヤツらを見て怒鳴った。神様にしては親しみやすいタッチだけど、本当に地球神ですか?ってたまに言いたくなるよ。


地球神にとって、すべて生けとし生きるものが、肉体的にも精神的にも成長発展するのを願っている。しかし我が物顔で身勝手に、自分達だけの為に使おうとするヤツらに心底腹立っていた。そう、アイツらだ。ワニみたいな、コモドドラゴンみたいな奴らだ。ホザールだか、ヘザールだか知らないけれど、カメレオンみたいに、見た目も中身も都合良く変化させるタチ悪いヤツらだ。


〜奴ら許せんな!〜


神様なんだから少しの事で腹立んなよ!っていう輩もいるでしょうが、まあ、そんなの「ほっとけ〜」って言いたいね。ヤツらはコソコソと鉱物資源を取りまくってる。金、銀、銅、レアメタル。それらをみんなに使うんだったら問題無いんだけど、コソコソ隠れて悪い事に使ってるようなんだよ。そんなヤツらに前から腹立っていたようだ。



「地表だけじゃ、物足りないって思ったから、土手っ腹に四つも穴開けて場所作ったのに、薄皮のところで、ちょこまかちょこまかやられたら、くすぐったくてしょうがないだろう」



「それに引き換え地底に住んでいる連中は、

ほんまに礼儀正しいの〜

自分だけの為に生きようとせんからな」


地球神の声が遠くになって行き

地下世界にふたたび静寂が訪れた。


(ひたすらMAXな時間…)



「終わったか!」

とりあえずこれでいいんだよ…



さっき入口が閉じたポータルサイトをGa.地球神は見ていた。


Ga.地球神は次があるからって

独り去って行った…

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