上昇する落陽
当り前のものが大事だと言うけれど、それは道徳や常識のことじゃない。
大切なものは人間としての、そう動物や生物としての感覚のことだ。
それが分からずに老害を撒き散らしていた彼らになど、負けたくはない。
思う所があって去ったあなたは、誰よりも正しい選択をした。
皆がそうやって、誰にも理解されずに世を去って行く。
そこでこそ、逆説的に全ての人間と出会える通路を歩いているのだ。
だから、ほんとうは寂しかったとしても後悔はなかった。
負けたくはない、失敗したくはない、間違えたくはないという。
けれど、敗北や失敗そして間違いなど世界のどこにもないと知る。
換わらずに生きていた君は少女のままだと皆が言う。
「その少女って呼び方、止めにしない?」と君が云う。
わたしは謂うのだ、「少女って言うのはそういう意味じゃないよ」。
ひとまず旅は一旦終了にこれからなって行きます。
長い苦悶と苦痛の日々でしたから、これからの余生は安泰だ。
そうやって、皆がバランスの取れた人生を送っている。
代わらない人生を不満に思っても、普通の毎日も悪くないさ。
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