第11話
この世界においての対人戦闘について話そう。
俺が元々暮らしていた地球にはない特殊な力のルールがこの世界には存在する。
まずは魔力。
1000年前、魔界との邂逅によって地上に魔素が溢れだし一部の人間や生物しか行使できなかった魔法が一般的な物となった。
人間は魔法を用いて超常現象を産業の発展や戦争に利用する様になった。
大陸や種族、部族によって魔法の発動方法やその傾向は異なるが魔素を集合させた物を魔力、そしてそれを用いて発生させた現象を魔法と呼ぶ。
そして地上に蔓延した魔素は生物を作り替え、人体にも魔力を蓄積させるようになった。
この世界の対人戦闘には大体の人間が魔力を使用する。
砲弾のようなスピードで飛んでくる賭博場内の設備を前腕の振りだけで破壊していく。
力のタメもないのに異常な破壊力があるのも魔法のおかげである。
魔力の蓄積容量、つまり魔力量は人によって異なり訓練によって向上させる事も可能だがそれも限界があり基本的には生まれによって決定する。
俺はこの世界の出身ではないのに何故か魔力量が通常より多かった。
投擲は煙幕目的だったのか先ほどの飛来物より早いスピードで俺の側面に隙をつく様にスーニディさんが現れた。
しかし、先程述べた通り俺は攻撃にタメを必要としなかった。
それは隙が発生しない事を意味し、俺はそのまま彼女に対する攻撃にシームレスに移行出来た。
まるで鬼ごっこで相手をタッチするかのように雑に手のひらを彼女に振るう。
「ちっ……!」
彼女も回避行動を取ったが腹部に指が掠り肉が抉られ血が地面に落ちる。
俺は振るった手のひらを軽く握ってそのまますぐに次の攻撃に移行する。
「!?」
「おっ」
何度も言うが俺は攻撃に予備動作やタメを必要としない。
そんな事をしなくても破壊力があるからだ。
なので俺の攻撃を読む事は難しく攻撃を躱した所ですぐに次の攻撃が行われる。
しかし、スーニディさんは咄嗟に両腕をクロスして俺の拳を防いだ。
だが、衝撃を殺す事は出来ず最初に攻撃を受けた時の様にフロアの壁の方に吹き飛びめり込んだ。
「ぐぅ……!」
「おー、やるねぇ。スーニディさん、今度は骨が折れるくらいで済んでいるじゃないか。それぐらい耐久性があれば俺も安心して殴れるよ。その調子で頑張ってね。」
俺は彼女に声を掛けてから自分の両手を見る。
初回の攻撃で指がひしゃげてしまった左手、そして今攻撃に使用した右手。
右手は今度は自壊をしなかった。
うん、調整も良い感じだ。
俺は防御魔法、耐性向上系の魔法が苦手だ。
それは正直苦手というレベルを超えているかもしれない。
例えば肉体強化魔法によって破壊力の向上をさせたとする。
それで物体を殴った際、地球と同じように衝撃は暴力の実行者側にも襲う。
しかも魔法によって破壊力が向上している為、何もしなければまるでトラック同士の衝突事故の様にお互いにミンチになるだろう。
しかし、この世界において肉体強化魔法によって自壊する人間はいない。
生物の本能が肉体を保護しようとし自らの攻撃で自爆しない様に耐性も向上させる。
それはまるで拳を守る為のグローブの様な物だ。
そして俺はその本能で行われる自動的な保護機能がない。
それはこの世界で産まれ育ったわけではない事が理由かもしれない。
これは欠陥の様だが、冒険者時代は俺の強力なアドバンテージだった。
「はぁあ…。このクソがぁ……。なんでお前みたいな奴が強いんだよ……。貧弱そうな見た目はカムフラージュのつもりかぁ?詐欺師くん。」
「まあ、舐められ顔だってのは認めるよ。でも人を嘘つき呼ばわりする前に自分の観察能力の乏しさを反省した方がいいね。」
「はぁぁあ……。うざいなぁ……この程度でもう勝った気でマウントぉ?お前の攻撃で私をいくら傷つけた所で無意味なんだよ。」
彼女は心底面倒臭そうに溜息をつき、治癒術によって自分の損傷を治していく。
肉が再生され、折れた腕も元の形に戻っていく。
「体術は達人級……。でも治癒魔法を使える訳ではないんだろぉ?だったらその醜い左手を治している筈だもんねぇ。耐性魔法の練度は低そうだし……。お前は戦いが続くに連れて肉体を欠損させていくのに対して私は常に五体満足の状態で戦える。つまりお前は死ぬって事だよぉ」
「観察能力の未熟さに加えて見通しも甘いみたいだね。ならここで俺に負けるのは君にとって良い経験だよ。ほら、怪我を治したなら早く来なよ。」
「クソガキがぁ……」
俺は挑発する様に右手をクイクイと動かす。
彼女は聖力を用いて俺の挑発に対して聖杭を形成する。
地面に散らばった壁の端材が彼女に掴まれると白い光を発し杭へと変化した。
遠距離主体で俺を攻略する事に決めたみたいだ。
実際近距離パワー型で防御力が貧弱な相手を倒すのには有効な手だろう。
「でもその程度の弾幕じゃあ意味がないんだよね。」
俺は彼女が投げてきた複数の聖杭をはたき落とす。
どれだけ聖力が込められていようと俺が対応出来る数とスピードならルーレット台を投げられたのと変わらない。
どちらも労せず破壊出来るのだから。
彼女は俺に全くダメージを与えられない事に苛立ったように舌打ちする。
彼女からすれば俺はやり難い相手だろう。
近接戦闘では自分の肉体を紙みたいにぐしゃぐじゃに破壊される拳を躱さなければならないし、その拳も躱せた所で直ぐに次の攻撃がシームレスに行われる。
受けることも不可能な連続攻撃を躱しながら俺に攻撃をするのは至難の業だろう。
遠距離攻撃も今の彼女の手札では有効打はないと判断しても良さそうだ。
「君の理論は俺にダメージを与えられたら成り立つけど、今の所俺の損傷は自爆した左手だけ。これじゃあ実証まで先が長そうだねぇ。」
「はぁあ……。そうかそうか、そんなに私を怒らせたいかぁ。じゃあお望み通り本気を出してやるよ……。後悔しなぁ。」
彼女は一呼吸を置いた後に彼女の普段の口調からは考えられない美しい声色で歌い始める。
聖歌、聖職者の肉体を依り代に神の力を降ろす儀式の一つ。
聖力は魔力と違い、その力の燃料を聖職者以外には存在を認知出来ない。
しかし彼らが言うには魔素の様に空気中を漂っているのではなく聖力を使用する際に身体の内側から、人によっては天から降ってくると表現するが、急に湧いて出てくるものらしい。
そしてその引き出し方法は人によって異なる。
彼女は聖歌による引き出しが相性が良いのだろう。
彼女の全身が先ほどより白く淡く発光しているのが分かる。
「はぁあ……、胸糞悪い歌を歌わせやがってぇ……。一瞬でボロにしてやるよ。後、そこのお前も」
「ちっ…!」
彼女が投げたルーレット台の陰に隠れて隙を窺っていた兵士の方に彼女は手のひらを向ける。
まるで十字架のような形の聖力の塊がその手のひらの周囲に展開される。
「分かってると思うけど、避けた方が良いよ!」
聖力による攻撃に対して魔力による耐性の向上は効力が薄い。
これは一般的な情報なので兵士の彼も俺が注意喚起する前に回避行動をとった。
展開された十字架の矢はリボルバーの様に彼女の腕を中心に回転して順々に兵士に向けて飛ばされる。
だがそこは流石エリート兵士、全ての攻撃を避け切った。
だが回避に気を取られた彼には先ほどより高速な動きで近づくスーニディさんの動きを捉えられていなかった。
長い足が彼の側頭部に向かってせまる。
「分かっていると思うけど隙だらけだよ。」
「がふっ……。」
しかし俺も地面を蹴り飛ばし距離を彼らと一気に詰めて兵士が蹴られる前に彼女を蹴り飛ばす。
不意打ちに近い攻撃でかなりのダメージを与えた感覚があった。
「この場において君の最大の脅威はこの俺だよ。その俺から目をそらして他を見るなんて……おっと、危ない。」
しかし、彼女はすぐに復帰しまた弾丸の様なスピードでこちらに飛び掛かってきた。
先ほどより治癒術の回復スピードが早い。
俺は彼女の攻撃にカウンターを合わせる形で拳を軽く振るった。
それは彼女の右上半身を吹き飛ばしたが逆再生の様にその損傷が回復し攻撃を再開してくる。
その再生した腕をまた破壊する。
すぐにまた回復する。
それをまた破壊する。
破壊する、回復する、破壊する、回復する、破壊する、回復する
破壊、回復、破壊、回復、破壊、回復、破壊。
気づけばお互いに血まみれになっていた。
全てスーニディさんの血液だけど。
彼女はハイになった様に笑いながら俺への攻撃をやめない。
「へひはははは!ほらほらほら、もっと、もっと頑張らないと!その程度じゃあ私は死なないよぉ!」
高速で絶え間ない打撃の応酬。
確かに現在は俺には彼女の攻撃は当たっていないのでこれを継続出来ているが仮に俺が負傷した場合、均衡は崩れるだろう。
彼女と違い俺は自分の肉体を修復する術がないのだから。
「あっ。」
「はぁ、間抜けだねぇ!」
そして俺は彼女の血で濡れた地面に滑り体勢を崩した。
その隙を彼女は見逃さず俺に鉄槌の様に拳を振り下ろしてくる。
これは通常ならピンチだろう。
だが俺はその崩れた体勢のままデコピンの様に指を弾き彼女の拳に応戦する。
その質量のぶつかり合いに勝ったのは俺だった。
彼女の拳は爆ぜる様に後ろに吹き飛ぶ、それもすぐに修復するが当然隙が発生する。
俺は彼女を殺してしまわないように彼女の頭部に人差し指と中指で軽くしっぺをした。
「ごっ……!」
彼女は全身を回転させながら吹き飛んでいく。
俺はゆっくりと崩れた体勢を戻す。
「ふ……ふぅ……うげぇうええ」
スーニディさんは地面に這いつくばりえずいていた。
「治癒術で回復しようが脳が揺らされると流石に行動不能になっちゃうよねぇ」
同情する様な声色で彼女を見下ろしながら声を掛ける。
彼女は吐きながらも俺に怨嗟の籠った目を向けてくる。
「おかしぃだろぉ……げっほ、うぇぇえ……。なんであの体勢からこんな、おえぇ……私の拳より……うっぷ。」
「とりあえず落ち着いてから話そうか。まあ、でもそうだね、君の疑問に答えるなら……。」
彼女の疑問は俺の攻撃が大したタメや力みがないのに段違いの破壊力がある事に対してだろう。
先ほど説明した通り、この世界では肉体強化魔法によって肉体が壊れないように物理耐性の強化も本能的に行われ自らの肉体を守る。
しかし、それは完璧なバランスで行われている訳ではない。
物理耐性の強化は本能で行われている為にむしろ過剰に肉体を守ろうとする。
なので肉体強化魔法によって使われる破壊力に対する耐性力の比率は攻撃の際、耐性力の方が大きくなる
それは自然と自分にリミッターを付けているに等しい。
だからこの世界の格闘家と呼ばれる人たちはその破壊力と耐性力の比率を
対して俺には最初からそのリミッターはついていない。
達人クラスの練度の肉体強化魔法の使い手であっても攻撃にタメを作らなければその比率の調整が出来ない。
だが俺にはその必要がなかった。
何故なら最初から無意識に耐性の強化がされるなんて便利な機能はついていないのだから。
だから彼女の疑問に一言で答えるなら。
「才能かな。」
この才能のせいで肉体強化魔法が意識して魔力で物理耐性を強化しなければ体が爆ぜる自爆魔法になってしまうが。
不壊効果が肉体についていた頃は俺の肉体強化魔法は魔力を全て破壊力に全振り出来る出力100%のただの強力な攻撃だったが今は自分の肉体に相談しながら行使しなければならない。
【加護の調理場】で作成した料理によって物理耐性の強化の補助をしているがそれでも冒険者時代と比べて出力は大分落ちている。
だが脱力的な戦闘スタイルという俺の強力な武器は使えた。
冒険者を辞めた後は争いごとから身を引こうと考えていたが結局もう既に何度も戦っている。
宿屋に帰った時に現状の手札から新しい戦い方を考えても良いかもしれない。
まあ、それは先々の話だ。
俺はいまだ気持ち悪そうにうずくまっている彼女の側に立つ。
「さあ、さっさと降参してカードをよこしてよ。俺に勝てないのは分かったと思うけど。」
「……嫌だね。」
「このままゲームを続行するなら君を殺す事になるけど。」
「やってみ……ぐっ!」
スーニディさんの肉体に鎖が突如巻き付く。
通常なら避けれただろうが今の彼女はそれに抵抗出来ずに為すがまま拘束される。
その鎖の先にいたのは兵士だった。
彼はいつもより顔をしかめて彼女を睨む。
「オオヤ、我々には時間がない。さっさとこの女の死体からカードを入手して先へ進むぞ。」
「へぇ、なにこれ。兵士さんのスキル?」
「そんな事は今はどうでも良い!」
彼は剣を高く掲げ彼女の首に向けてそのまま振り下ろす。
俺はその刃先をつまみ止める。
というか力加減を間違って折ってしまった。
「何をするんだ…!まさか貴様、こいつを殺したくないとでも言うのではないだろうな。この闇窟にいるのはクズだけだ、特に上に行くに連れてな。この女も何人も人を殺してきただろう!」
「殺人ぐらいなら俺も何回もしてきたよ。兵士さんだってそうでしょ?」
「今は屁理屈を言うタイミングじゃない!この女を生かしていても任務の障害になるだけで何の利もない!貴様が殺せないというなら私が殺す。」
「だから別に俺だって殺人なら何回もしてきたよ。殺しに忌避感がある訳じゃないって。」
俺が彼女を殺したくない一番の理由はウェディちゃんの仲間だからだ。
スーニディさんを殺せば俺は友達を一人失う事になるだろう。
だがそんな理由で兵士さんの説得は出来まい。
うーん、彼女を殺さないこの場での論理的理由か……。
困った。
全く思い浮かばない。
必死に頭を捻ってみる。
そして答えに窮した俺は頭に思い浮かんだ言い訳を話ながら考える事にした。
「えーっと、うーん。そうだな、勿体ないじゃないか。」
「……は?」
「いや、彼女を殺すのは勿体ないと思わない?」
「何を言っているのんだ貴様は。もしかして……」
兵士さんはちらりとスーニディさんを見る。
「貴様この女に惚れているのか。」
「おえぇえ……」
スーニディさんは兵士の指摘に先ほどとは違う理由でえずいた。
まずい、俺が色欲による私情で彼女を生かそうとしていると思われてしまった。
やっぱり適当に喋る物じゃないな。
とりあえず急いで言い訳をする。
「いやいや、違うって、勿体ないっていうのは、ほら、その彼女には可能性がありそうじゃないか。」
「貴様さっきから何を……。」
「彼女は重要人物っぽくない?この闇窟で上位の管理者的立場にあるのも理由がありそうだし、ウェディちゃんの存在と彼女の行動から何か悲劇的な過去とか大仰な目標とかありそうじゃないか。ここで殺してしまったらそれについて知る事が出来なくなるし、重要なイベントを取りこぼしてしまうかもしれない。聖職者なのに聖教会と敵対していて司教を殺したって時点で少なくともサイドストーリーの中心的キャラなのは間違いないよ。」
俺はこの時、久々のまともな戦闘が終わったばかりで高揚していたのと彼女を助ける言い訳が思いつかず少し焦っていた。
だから頭に浮かんだ言葉をそのままベラベラ喋っており俺の話を聞いている兵士さんとスーニディさんがどんな顔をしているか全く見ていなかった。
「兵士さんは重要そうなキャラとかでも取り敢えず一回戦って見るタイプ?でも一週目でそれするとストーリーが展開しなくて良い武器とかアイテムとかも……俺は何を言ってるんだ?」
「オオヤ……?お前……大丈夫か?」
そしてようやく気付いた。
兵士さんもスーニディさんも俺をまるで異常者を見る様に見ている事に。
いや、兵士さんはいつもの厳しい態度ではなく俺を心配すらしていた。
「あー、いや、ごめん。忘れて。えっと、はは。分かってるよ、ゲームじゃない、ゲームじゃない。現実、現実。オーケーオーケー。」
俺は日本に帰るのを諦めてから5年間、この世界の住人と同じ様に社会で働いてみたが、いまだに過去の自己暗示が抜けきっていない様だ。
だからスーニディさんを殺さない理由、ウェディちゃんの友達である事、その言い訳が封じられて俺の過去の最低最悪の思想が出てきたのだ。
もう矯正されたと思っていたが全然寛解していない。
こんな事では俺は何時まで経っても自分の居場所をこの世界に持つ事が出来ないだろう。
俺は誤魔化す様に笑い、兵士さんもスーニディさんも俺に引いている内に行動を始めた。
彼女に右手を近づける。
「ひっ…」
彼女はあからさまに俺の手に反応し視線を少しピクリと動かした。
その動きでカードの大体の場所に当たりを付けられたので彼女のポケットを漁る。
「ほら、カードあったよ。」
「そ、そうか。……しかしどちらにしてもこの女は殺す。邪魔をされても敵わんからな。」
「まあ、一応彼女を倒したのは俺なんだし少しは意見を聞いてよ。」
俺は一瞬どっちにするか迷ったが彼女の襟首をつかんで引きずって適当な転移扉を開けて投げいれた。
兵士さんは鎖によって引っ張られそうになったので咄嗟に手放した。
「あっ!」
「さあ、彼女が新しいカードを手に入れて追いついてくる前に目的を達成しよう。」
「お前な……。」
兵士さんは飽きれた顔をしたが無駄だと思ったのかそれ以上何も言わなかった。
さて、色々あったが無事に上層フロアのカードを手に入れる事が出来た。
スーニディさんの言う通りナクティス達がこの闇窟内で騒動を起こしているのなら神の涙を所持していると思われるスフマミさんとやらの場所を特定するのはそこまで難しくないだろう。
さっさと進んでこの話を終わらせて宿屋に戻るとしよう。
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