第4話 出立

翌日 国民の立ち並ぶ大道を通って旅立つ

立派な服と装備をつけて、かっこいい王子様だ

よし。頑張るぞ


王宮の門を出て王城の正面ロータリーへ向かう

そこから王城の門を経て大道から国境の砦まで


行くぞって部屋の扉を開けると今日の為にきっちり着飾った兄さんたちがいる


なんでいるのさ。もうあっちで準備しないと僕の到着むかえられないよ!?


「うわぁぁああーオリバーぁぁ、やっぱり行くなぁあ 兄ちゃんが匿ってやるからぁあ」

あぁ、足にすがらないで服汚れるよアスカル兄さん

「やだあぁあぁ 何でかわいいオリバーが行かなきゃいけないんだあぁあ」

ヤダヤダすると背中しわしわになるよ?

イリカス兄さん…

二人とも髪も化粧もやり直しだよ…

本当に過保護なんだから


「兄さん。僕も王子として役立てる。嬉しいよ

いってきます!!」


きっちり挨拶をして歩き出す

後戻りなんて出来ないんだ

泣き言なんていうもんか


かっこよく王族席に立つ兄さんたちを見やる

遠くて眩しくて見えない

父上をきちんと見たのは2回だけだ

正直見えなくてもいい

母上は僕を産んで死んでしまったからいない

兄さん達の顔をもう一度きちんと見てから行きたかったな


いってきます!兄さん


国民が手をふる、旗を振る

僕はそれに手を振って応え強い足取りでかっこよく

歩く

僕は、国の勇者だ

安心してもらえる強さを見せつけて歩く所作は完璧だ


国境を越える


実はゲームや漫画と違って最初の街から出たわけじゃなく、隣国から最も近い魔王島は我が国からも近い


3日目 目の前には大きな城があった


「思ったより普通の城だな。門番も衛兵もいないのか?門が魔物とか…もないのか。うーん…ごめんくださーい!!」

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