エブリィ・アブノーマル

聖レポーター@色々連載中、予定

プロローグ

ある日、人類に大きな厄災が降りかかった。

人類の99.9999%が死滅し人類は窮地に追い込まれた。

だが人類は厄災と同時にある力を得た。自身の身体から生み出すエーテルというエネルギー手に入れたのだ。このエーテルのエネルギーを扱い、また人類は復興していった。

そして千年後、大きく発展した大都市[グロース学園都市]にて、ある一人の少年の人生が動きはじめる。


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雪解けが始まった2月の上旬。孤児院の中からストーブは片付けられ、外には夕焼けが見える。俺…葛城有也は最近ずっと悩んでいる。その理由は


「そろそろ恩返ししたいなぁ…」


そう、院長へ恩返しがしたいのだ。けど今の自分の持ってる力では恩を返すことができない…虚しい。その辺に恩を返せる力を得られるお薬とか落ちてないかなぁ


「むぅ…やっぱ勉強していい大学行っていい企業入ってとかテンプレみたいな感じで恩を返すしかないかぁ、できるか怪しいけど」


別にそんな頭良いわけじゃないし。あ、やばい院長に宿題提出してない。締め切りは…過ぎてるな。


「すぅー…よし、現実逃避だ。散歩しよう」


大丈夫だろう、多分。一日も二日も変わらないし?あとでこっそり机に入れよう。バレなきゃセーフ。犯罪じゃない、合法。


「…思ったより寒いな」


まあそりゃまだギリギリ冬だし当たり前っちゃそうなんだけどね。防寒着着てくればよかった。いやそれは逆に暑いか、面倒な気候だなマジで


____グシャリ


「おっやべ、ふんじゃった…これは新聞?」


あたりにあんま家ないし飛んできたのかな。さてさてどんな新聞なのかな…ふむふむ


「[グロース学園都市、全校特待生制度導入!奨学金も]ねぇ…まあ関係のない話…いや待てよ?奨学金…」


えーと、給付型か。ということは良い成績を出せば無料でグロースの学校にいける?なるほど…なら


「恩を返すのに丁度いいんじゃないか」


我ながらなかなかいいアイデアだ。早速院長に相談しなければ、ダッシュだダッシュGOGOGO!


________________

コンコンコンガチャ!

「あれ?有也くんじゃん。どうしたの?あ、そうだそういえば__」


よし、院長を確認!客人も特にいない。よし、では早速…


「院長!グロースが特待生に奨学金をくれるらしい!受けさせてもらえる?ついでに恩も「ごめん話切っちゃうけどとりあえず宿題だしてくれない?」…あ」


私は一番大事なことを忘れていたようだ

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