第13話 ダンジョン内で実践

ダンジョンの中に入っていった。

ダンジョンの内部は以前入った時と変わらず、洞窟だった。


「そういえば音で地形を把握できるのでやってていいですか?」

「そんなことできるの!?」

「コウモリと同じような事ができるんだな」


“まさかの特殊技能持ち”

“空くん有能すぎない?”

“年下の子の方が有能 成人済みの方が働いてない”


「実際そんなことできないからそらくんの方が有能なのは否定できないけど働いてないわけじゃないよ」

「とりあえずやってみますね。」


高い音を発してその音に耳を澄ませているといつも通り周りの様子が手に取るように確認できた。

【スキル[音響探知]を習得できるようになりました。】

スキルが習得できるようになったのですぐに習得してもう一度やってみると先ほどよりも鮮明に当たりを知る事ができた。


「どうだった?」

「しばらくは一本道で別れ道が来たら左が行き止まりで右側がそのまま続いていたんですけど、左側の通路に変な突起があったので少し見にいってみたいです。」


“確かに一層の地図と同じだな。”

“いや、そんなことできるわけねぇじゃん。どうせネットで調べたことをそのまま話してるんじゃねぇの?”

“左側の通路に突起ってあったか?”


「じゃあ進もうぜ」

「さあさあ行きましょう!」

「お、おー」


“戦闘シーンを見せてくれ!”

“それぞれのスキルの確認でもするのか?”

“とりあえず怪我しないでくれ”


「それぞれ一対一で戦う形式でいいですよね。」

「あぁ、途中で危ないと思ったら助けに入るから安心してやってくれ。」

「じゃあ私から行くね。」


そう言って茜さんは道端から出てきていたスライムに向かって魔術を使おうとしたが何も起きずに終わってしまった。


「そういえば、魔術ってどうやって使うの?」

「知らないです」

「感覚でできないのか?」

「うん。無理!」

「諦めるのが早い。」


“たしかに今まで誰も魔術使えてないよな”

“初めての使用車になるかと思ったんだがな”

“とりあえずその木刀で攻撃じゃないか?”


全員が木刀を持ってきて、最低限の自衛はできるように武器を持ってきているため危ない目に合うようなことはなかった。


「これじゃあ結局足手まといになるのかな?」

「とりあえずそれは家に帰ってからの検証だな。」

「次は夜さんが先にやってください。まだ、できることの判断ができてないので。」

「あぁ、わかった。」


次に出てきたスライムは深月さんが木刀で半分に割って一撃で倒してしまっていた。


「夜はどうだった?職業が変わって。」

「少なくとも体全体のキレが上がっていたな。それに上昇したステータスも物理攻撃関連のやつだったからかなり楽になった。」

「じゃあ最後は空くんだね。」

「あまりできることはないと思うんですけど。」


そう言いながら次に出てきたスライムに向かって近づいていった。

とりあえず最初は元から持っていた最下級武器術を使って倒してみたが以前に倒したときとは違って一振りで相手の体の半分まで切れていてかなりの攻撃力になっているように見えた。


「とりあえずこれで全員試したかな?」

「あの、すみませんがあれはもともとのスキルを使っただけなので他のスキルを試したいんですけど。」

「良かったね視聴者!まだまだ見れるってさ。」

「変なこと言うんじゃない愚姉」


“あの攻撃力でもともとのスキルと職業での補正か...”

“聖女って攻撃力に補正がかからなそうだから元からこれだったんだろ”

“すでに攻撃力高いな”

“聖女だったらやっぱり回復とかかな?”


茜さんにお願いしてもうしばらくだけ練習させてもらえることになった。

次に出てきたスライム相手には祈りを使ってみたが特に効果はないようだったので、直ぐに次に行って初級結界術の練習をすることにした。


「かなり近づかれてるけど大丈夫?」

「はい、祈りっていうスキルを試してただけですから。」


“聖女っぽいスキル!”

“効果はないようだけどな”

“アンデッドには効果抜群そうじゃないか?”

“とりあえず一回さがって”


「他に試したいのはあるか?」

「あと2つあるので少し待ってください。」


茜さんも深月さんも心配そうに見守ってくれているが、今のところ問題はないのでそのまま試してみることにした。

まず使おうという意思だけで発動させようとしたが効果はなかった。

次に魔力感知で魔力を知覚してからそれを固めるようなイメージで発動させようとするとうまく発動できて、スライムがこっちに進んでこれなくなるようになった。


“スライムがこっちに来れなくなってる?”

“んなわけ無いだろ”

“ガチっぽいぞ”

“足元ズリズリしてるのに前に進めてない”

“変形してる”

“平らな板で押しつぶされたみたい。”


「何をしたの?」


茜さんに聞かれたのですぐに

「初級結界術というのを使って壁を作れるようにイメージしたらできました。」

と答えたら、

「聖女っぽいスキルだね」

と言われた。


【初めて魔術を発動させました】

【称号[見習い魔術師]を獲得しました】

【人類で初めて魔術を発動させました】

【称号[魔術の始まり]を獲得しました】

ワールドアナウンスです。

魔力というもので魔術を発動させることができた人が現れました。

魔力さえ知れればあとは簡単!

頑張って感知してね!

アディオス!


「もしかしてこれって空くんのことじゃない?」

「可能性はあるが...」

「初級結界術なので魔力を固めるイメージでやっただけなんですけど?」


“自白北”

“どうやって魔力の存在を知ったんだよ”

“ファンタジーな世界に近づいた”


「後で教えてくれる?」

「はい。別にいいですよ。」


“なら、俺らにも教えろや!”

“独占すんなよ”

“知る権利があるんだから全て話せ!”


茜さんに教えてと言われたのですぐに承諾したのだがすぐに変な輩がコメント欄に現れてきた。


“うわ、来たよ変なやつが”

“当然の権利を使っているだけだろ?”

“個人情報保護法のこと知らないのか?”

“ってか、未成年なんだから関係なくないか?”

“とりあえず教えろ!”

“語彙力ないな”


「とりあえず教えろ!てうるせぇ奴らはコメントブロックしといた安心してくれ」


コメント欄で騒いでいた人たちは深月さんがすぐにブロックしたおかげでもう見えないようになっていた。


“妥当な判断だな”

“教えてもらうって言ってもどうやってやるんだろうな?”

“つまりストーカー未遂!?”

“警察案件にするか?”

“とりあえず今はおいておこうぜ”


「もう早めに配信を切ろうと思ってるんだけどまだやりたいことある?」

「一応まだ試してないスキルがあるんですけど...」

「なんのスキルなんだ?」

「初級付与術ってスキルなんで木刀につけて切れ味の違いの確認でもしようかなと思って。」

「なら早めにやってくれるか?」

「はい。わかりました。」


直ぐに次のスライムを見つけて今までと同じように魔力を木刀に集中させて圧縮させるように押し込む。

そうすると少しだけ光った。

そのままスライムを切ってみると少しだけ切りやすくなった気がした。


「なんか差でもあったか?」

「少しだけ切りやすくなった気がします。」

「じゃあ今日はそろそろ終わりかな?」


“もう?はやすぎ”

“次の配信は何時?”

“今更だけどリアルの顔出して大丈夫なのか?”

“ストーカーが心配”


「実は家の目の前が交番だから安心なんだよね」

「どっちにしろ俺たちのほうが強い可能性が高いんだよな」


配信がそろそろ終わりそうで視聴者の人たちと話している間は静かに待っていた。が…


「最後の締めで何か言って!」

「すまん止められなかった」


といきなり締めの言葉を言うことになった。


「えっと…締めの挨拶として言うことはないんですけどもし喧嘩を売ってくるようなことがあったら適切な処置をしようと思っているので覚悟を持ってきてくださいね。」

「はい!ということで怒らせたらだめだよ?前ふざけていたずらしたらお返しとして辛いの苦手なのに辛いカレーを作ってきたんだよ?デスソース入りの!それなのに普通においしくてやめられないからすごい罰だったんだからね!」

「いや、それは夕さんが魚を捌いてる時に、後ろから叩いてくるからじゃないですか。」

「まぁ、愚姉が悪いということがよくわかったから置いといてまた、次回の配信でな」

「「おつぞら〜」」


ーーーーーーーーーーー


配信が終わりドローンカメラを片付け終わったら深月さんが話し始めた。


「このあとはどうする?」

「このままもっと下に向かって進んでみない?」

「高度で言ったら上がったり下がったりでほとんど変わってないのでゲームのダンジョンと同じならここはまだ地下一階ってことですよね?」

「そうだ。だから二階を確認してみたいと思ってな。」

「「賛成」です」


このままダンジョンを進み続けることが決まった。


結果から言うと仮で言う二層へ続くと思われる扉はすぐに見つかった。

しかし、実際に二層に続くのかはわからなかった。

なぜなら扉は押しても引いても開かなかったからだ。

そのため、結局すぐに帰ることになった。


地上に戻ってきてから、もういい時間だったのでお昼ご飯を食べることになった。

近くのファミレスで昼食をとっていると、付近の人のスマホが一斉に鳴り始めた。

何が起きたのかわからずすぐに確認したら、政府からの連絡だった。

内容としては、今後ダンジョン関連で何か重大な事が発覚した場合は災害用の緊急連絡網を使用して、情報を通達すると言うこととダンジョンに今のところ危険性が見られていないため停止していた学校登校を明日から開始することを決定したと言う内容だった。


「随分と唐突だね」

「そうだな。でも元々始まってるはずだったものが遅くなってるんだから少しでも早く始めたかったんじゃないか?」

「そういえば同じ大学だって言うのは聞いてたんですけど学科はどこなんですか?」

「私は心理学科で深月は情報工学だったはず。」

「そう言う空はなんだったんだ?」

「一応医学科に入ることになってます。」

「じゃあ同じ講義を取りでもしない限り基本は会える機会はなさそうだね」

「それか同じサークルにでも入ればいいんじゃないですか?」

「まぁ。そこら辺はまた後で考えるとして登校はどうする?かなり近いから歩きでも自転車でも公共交通機関で行くのでもいいんだが…」

「健康のために歩いていくことにする。」

「じゃあ僕も歩いていくことにします。」

「じゃあ全員で歩いていくことにするか。」


そんなことを話しながらファミレスから出て家に帰ってきた。

これから通う大学を楽しみにしながらその日は過ぎていった。


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毎日投稿するとか言ってたのにしばらく投稿してなくてすみません。

実はテスト期間中の投稿は予約投稿でやってるつもりだったんですができてなかったぽくて

しかもその最後のところにしばらく投稿できないってきてたんですけど

その前に投稿ミスってたら意味ないですよね...

そして、部活のあれこれが終わって一息ついたから自由に時間を使えるようになり、

夜に続きでも書いてストックしとくかって思ってたら投稿できてないことが発覚して今予約投稿したところです。4が4日の4時44分くらいです。

次の投稿は、来週の土日くらいになりそうです。

ストックがないので......

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異端の若手冒険者 水瀬 霤 @minaseryuu

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