第3話 新しい現実
「ステータスの確認はできたか?」
深月はそういった。
「はいできましたよ。」
そう僕は返した。
まだいくつか気になるところもあるけど、夜にでも確認しようと思った。
「それじゃあ一回俺たちの世界に帰れるか試してみねぇか?」
「賛成だよ!早めに帰って冷凍食品とか冷蔵庫に入れたいし、ここだとスマホが使えないから親戚の人たちとも連絡が取れないしね。」
「でも、どうやって世界を渡るんでしょうね?」
「ステータス画面の中に〈転移:地球〉ってのなかった?」
「どこら辺にあるんですか?」
「ステータス画面を開くとすぐに開かれる画面の上のところが4つに分かれててその左から2個目だよ。一番左と二番目しか見れなくてあとはよくわからなかったんだ。」
一番左がステータスでその次がワープだった。
そのことを聞いてから実際に試してみた。
残りの二つも気になったがとりあえず家に帰りたいと思っていたので後回しにすることにした。
「ほんとですね。ありました。」
「じゃあ全員同時におして帰ってみようか。」
「いっくよ〜、せ〜の!」
シュワシュワと音がしながら視界が埋まっていき、体の端から少しずつ溶けていくような不快感が感じられてどうにか慣れようとしても慣れられそうにもない感覚だった。
視界が開けるとそこはあの有名な渋谷の交差点だったがそこに人の姿は数人しかなくあまりにも閑散としていた。
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「えっと、これってどう言うことかわかります?」
明らかに元いた場所とは違うところにいた。
「俺にもわかんねえよこんなふうになってっるなんて」
「そういえば茜さんはどこにいるんですか?」
「ほんとだ、あいつ一体どこにったんだよそれとも転移の最中に別れちまったのか?」
そう言って周りを見て探しているとすぐに茜さんが物陰からひょっこりと出てきた。
「あ、ごめんちょっと先に目が覚めたから周りの様子を確認してきたんだ。」
「焦らせんなよ。」
深月さんはかなり冷たい口調で言っていたが心の底から心配して焦っていたのでとてもツンデレなのかなと思った。
その後茜さんの話を聞いてみると地球に戻ってきた人は僕たち以外だと近くには数人しかいなくて、電気ガス水道どれも使えず止まっているそうだ。
「この情報を向こうにいる人たちにも伝えないとまずいんじゃねぇか?」
「こっちから向こうにも帰れるんですか?」
「あぁ、帰れるようになってた。」
「ならとりあえず向こうに戻って話して、それからじゃないか?」
「そうですね。じゃあ一回戻りましょう。」
このシュワシュワする感覚にはなれないが今後もきっと何回も使うことになると思うから慣れないといけないなと思った。
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