第二章:出会いと日常

第20話:新しい出会い

早朝7:30、俺はまだ誰もいない教室で一人机に座っていた

今日は日直の仕事があるため他の生徒よりも早く学校に着かなきゃいけなかったのだ

朝の清々しい風が窓から入り、髪をなびかせる。ふと今までのことを振り返ってみた

あの臨海学校から一か月が経過し、大分この学校にも慣れてきた

このバカ広い学校の設備もなんとなく全部覚えたし、教職員の名前やクラスメイトの名前なんかも覚えた

そして新しい出会いもあった

???「あ、ヒラッチじゃん!おはよ!」

???「おはよーアキラ!」

そう大声で呼びかけてきたのは同じクラスの

加藤秀平(かとうしゅうへい)

渡邊宮城(わたなべみやぎ)

だ、こんな陰キャにわざわざ話しかけてきてくれためっちゃいいやつで最近はSingularityのメンバーとも馴染み、よく放課後遊びに行っている。

ん?部活は?だって?帰宅部

グループ活動で1位取るなら部活しなくて良くね?ってなった

あ、そういえば!俺ヒイラギ呼びされても大丈夫になったぜ!だからヒラッチなんて呼ばれてるんだが

彬「あ、おはようカトー、なべ」

カトー、なべ、それはあいつらのあだ名だ、呼びやすいので使っているがなべと呼ぶたびにお腹がすくのはどうにかしたい

なべ「おはよ、今日は日直だっけ?」

彬「そそ、早起きマジきつかった」

カトー「お疲れさん、今日はどこいく?昨日は赤谷と俺だけでバッセン行ったんだけど」

なべ「サッカー部がバッセンとはこれいかに」

カトー「いいだろそれくらい!」

ガラガラガラ

???「あ!彬じゃん!おは~」

???「おは~いつもより早いじゃん、何かあったん?」

今教室に入ってきたのはクラスメイトの瀬川ゆな(せがわゆな)と佐々木アキラ(ささきあきら)

3年生の先輩からカツアゲ的なのをされてたのを偶然発見し助けたのがきっかけで仲良くなった俺の数少ない女友達、アキラは俺と名前が一緒だからなのか趣味が似ており何回か休日に一緒に出掛けた仲だ

彬「おはよ~俺今日日直だからさ」

佐々木「なるほどね~お、加藤たちもおはよ」

カトー「おはよう!ヒラッチの彼zy痛てぇ!!」

なべ「お前無神経にもほどがあるだろ」

カトー「だからって殴るか!?お前のアッパー死ぬほど痛てぇんだぞ!?」

ゆな「いいぞなべなべもっとやれ(まあまあ暴力はよくないよ)」

カトー「本音と建て前逆になってんぞ!」

佐々木「あはは…朝から騒がしいですな…」

彬「厳かな感じより何十倍もいいでしょ~」

佐々木「そうだね…」

彬「そういえば昨日さ帰り道に野良猫の大群がいてさ!」

佐々木「…」

彬「…?佐々木?」

佐々木「…ばぁか」ボソッ

彬「ん?なんか言った?」

佐々木「なんも言ってないよ!それよりその話聞かせてよ!」

彬「ん?ああ、まぁ」




一ノ瀬「…あれどう思う?」

神代「あれはないわ、マジで」

早瀬「あいつらしいっちゃあいつらしいけどね…」

赤谷「あれ気づいてないよね?鈍感すぎない?」

ドアの隙間から彬たちの様子を観察していた4人の影があったとさ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る