第18話:悪夢

18時になり俺たちは夕食を取った、今日の献立はハンバーグ、エビフライ、マカロニサラダ、コンソメスープ、ミニすき焼きと結構豪華だった

夕食後は各自部屋に戻り遊んだりして過ごしていた

そして22時になり就寝時間になった

一ノ瀬「うい、お前ら電気消すぞ~」

彬「あいよ~」





















夢を見た
























2年前の


























事件の夢を





















???「ヒイラギ~今日飯行こうぜ~」





















中学2年生の俺にはずっと慕っていた先輩がいた

黒井湊(くろいみなと)

野球部の先輩で当時の俺が本気でやっても勝てなかった人

黒井「いつかお前は俺を超えるよ」

そういわれて俺は嬉しかったし努力しようと思えた

だから本気で頑張った、もう引退した黒井さんのようにチームを引っ張って輝ける存在になりたかった

血のにじむ努力の成果として全国にまで部は勝ち上がった、だけど自分の中でなにかが足りない感じがしていた

優勝しても俺はその不足を埋めようと努力を続けていた

だけど、自分じゃ黒井さんには成れなかった

その日、俺は野球部の練習に黒井さんを招待して色々コーチしてもらっていた

黒井さんは俺以外の色んな後輩から好かれていて黒井さんの周りには多くの人がいた

少し嫉妬しながらも自主練していると黒井さんがこっちに近づいてきて話しかけてくれた

嬉しかった

俺だけ黒井さんから気に入られているようで

黒井さんに投げをお願いしてバッティングしていた時事件は起きた


○〇中学校野球部襲撃事件


△△組の構成員約50名が校内に侵入し野球部を襲撃した事件

構成員はナイフや短刀などを所持していて野球部部員に切りかかった

軽症者21名

重傷者5名

死者1名


死者1名、それが黒井さんなのであった

黒井さんは騒ぎを聞きつけた時に俺からバットを奪い、こう言い残してあいつらに立ち向かっていった


期待してんぞ、ヒイラギ、お前は俺を超えれるよ。付いてくんなよ?これで死ぬのは俺一人でいいなんちってw


結局黒井さんは金属バット一個で50人を相手に10分ほど耐えた

その間、俺は教職員室に全力で向かい警察を呼ぶのと黒井さんの応援に来てほしいことを伝えた

警察は10分ほどで到着したが既にあいつらは制圧されていた

ほとんど黒井さんがバットで殴り倒し残りは先生たちがさすまたで取り押さえていた


だけど黒井さんも倒れていた


ひとり銃を持っている奴がいたらしく黒井さんの腹を4発撃った


おそらくその時点で黒井さんは死亡、そいつが俺を捜しに部室に来た時に俺が後ろからバットで殴ったためほかの部員にも発砲することはなかった


結局救急隊が到着したときには脈はなく、病院で死亡が確認された


襲撃してきた△△組は全国に行く権利を争った学校の子供の親が組長の組だそうで報復として俺を殺しに来たらしい

マスゴミもそれを新聞に堂々と載せるのだから本当に腹が立つ


なんで?なんで黒井さんが死ななきゃいけなかったの?もし俺が黒井さんの言葉を無視して一緒に戦っていたら黒井さんは死ななかったかもしれない

でも黒井さんは俺が一緒に戦うことは望んでいなかった

じゃあどうしたらよかったのだ?

分からない

分からない

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分からない

分からない

分からない

分からない
























黒井さんが笑顔でこちらを振り返った時に起きた

横を見ると一ノ瀬が驚いた顔でこちらを見ている

彬「…おはよう、どうしたの?何か驚くようなことでもあった?」

一ノ瀬「…隠すんじゃねえよ、死ぬほどうなされてたろ。それにお前汗ビッショりだし」

彬「ん?あ、ホントだ。朝風呂っていいっけ?さすがに行きたいなぁ」

一ノ瀬「…気づいてないのか?」

彬「ん?なんのこと?」

一ノ瀬「頬触ってみ」

彬「…!」

泣いてる…ああ、さすがに隠し通すのは無理か

彬「…ちょっとね、あの事思い出しちゃって」

一ノ瀬「…」

先生「おーい、お前らおはyっておい彬どうした?汗ビッショりじゃないか」

彬「あ、大丈b「すいません、俺らちょっと全員体調悪くて、今日俺ら部屋で休ませてもらっていいっすか?」

彬「お、おい!」

先生「そうだなぁ、分かった。許可しよう、今日はゆっくり休んでくれ」

彬「…」

一ノ瀬「ありがとうございます」

先生「おう、じゃあまた様子見に来るからな」

一ノ瀬「了解です」


彬「一ノ瀬…」

一ノ瀬「彬、一回話そうぜ。全員で」

彬「…分かった」

一ノ瀬「さて、じゃあ全員起こすか!」

彬「だな…」





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