第15話:信念
開戦から10分ほど経っただろうか
能力を持たないやつは赤谷に瞬殺され、現在はNew gameの構成員と思わしきやつらと対峙している
かという俺は…
彬「もう諦めたら?決着着いたようなもんでしょ」
最初から能力で脚力と腕力、そして拳の硬化をしてボコボコにしていたので相手の榊原?とかいうやつは立つのもやっとな状態だった
榊原「私が倒れれば他のみなさんは投降しなければならなくなります…まだ戦えるのにそれを妨げるのは酷でしょう?」
彬「…ほかのやつらを見た限り全員が能力を使っているように見える、何故お前は使わなかった?」
榊原「…使えないんですよ、私は」
彬「…能力を使えない?」
榊原「そのままの意味です。私は能力を持っていない」
彬「…ハハ」
榊原「何がおかしいのです?」
彬「いや、気づいてないんだなと」
榊原「…まさか」
彬「お前、持ってるよ」
榊原「…!」
一ノ瀬「彬ァ!こっち終わったぞぉ」
赤谷「こっちも!結構強かったけど…」
早瀬「俺の方も今終わった!」
彬「…らしいぞ、あとで聞きたいことありゃゆっくり聞くさ」
榊原「…っふ、お人よしですね…」
ドサッ
彬「殲滅完了!神代の方行くかぁ~」
一ノ瀬「疲れた~同じ能力持ちでもやっぱ元の身体能力の差って出るんだな」
早瀬「こっち相手女子3人で攻撃しようか悩んだよ~」
赤谷「でも最終的にほうきでボコボコにしてたよね」
早瀬「だって予想以上に強かったんだもん!」
一ノ瀬「赤谷はなんかずっとボコしてた感じしたけど?」
赤谷「まぁこのグループ内なら2番目の身体能力だし」
一ノ瀬「そう考えると彬って化け物だよな」
彬「なんか言ったかぁ~?」
早瀬「一ノ瀬が彬のこときっしょいゲテモノって言ってました」
一ノ瀬「おい!?早瀬コラァァ!!」
彬「まずてめぇだよ一ノ瀬ェ!」
一ノ瀬「助けてぇー!」
軽く鬼ごっこをしながら地下に降り、牢屋へ向かう、牢屋の扉を開けるとそこには数人の男子生徒の屍とその上に座っている神代の姿があった
女子生徒は隅に集まり怯えているしこれは説教かな
彬「…なにした?」
神代「は!?早ない!?やっべ」
彬「…」
屍の近くには警棒やスタンガンが散らばっている、おそらくこいつらが持ち込んでいたのだろう
彬「…なんとなく理由はわかったがここまでする必要なかったよな?」
神代「つい楽しくなっちゃって…」
彬「はぁ…まぁ、しゃーない気もするから早瀬と赤谷による1時間説教コースで許してやる」
早瀬「ということなので神代、お前一回こっち来い」
赤谷「まぁ女子怖がらせちゃダメだよね~メンケアもしてないみたいだし」
神代「お慈悲を!お慈悲をぉぉぉぉぉ!」
うるさい赤髪は連れ去られたし一応謝っとくか
彬「えーっとごめんね怖い体験させちゃって、俺らのこと知ってる人もいるかもだけど俺らはSingularity、俺らは敵意がない人には攻撃しないしなんなら守るから気兼ねなく頼ってね」
一ノ瀬「…彬、そんな返り血だらけじゃ説得力ないぞ」
彬「あ、ごめんごめん、とりあえず他の逃走者とのトラブルの回避のためにもこのゲーム中はここに居てね」
「は、はい…」
彬「一ノ瀬~牢屋にあるお宝狙いでそろそろ誰か来ると思うから外で見張っといて~」
一ノ瀬「お前がやれよ…まぁいいよ」
なんだかんだ言ってやってくれるのがいいとこなんだよねぇ~
1時間50分経過
終了のチャイムが鳴り響く
彬「終わった~」
あれからお宝を取りにきた人たちに俺らがもう取って警察を殲滅し、牢屋を占領したことを伝えて帰ってもらう作業を永遠としていた、仕事はしたくなかったんだけどまぁ女子生徒との空気が気まずい、しょうがないんで外に出て一ノ瀬と雑談耐久をすることにしたのだ
一ノ瀬「お宝もゲットしたし、警察も殲滅、前回1位のNew gameも倒したし総合1位も取れるでしょ」
彬「だな」
俺たちは校庭に行き、結果発表を待っていた
数分して全員が揃った、ちなみにNew gameのみなさんは終了30分前に起きたらしいがリーダーによる暴力禁止命令が出たため全員で雑談をしていたという、すこしは俺の信念を理解してくれたかな
先生「はい、じゃあ上位3チームの発表をしていきたいと思います」
先生「第3位:百鬼夜行 鬼ごっこ戦績4位、ケイドロ戦績2位」
ちなみにケイドロでは鬼ごっこと同じようにポイントがあったらしくそれで順位が決められていたらしい、警察いなかったからただの探索ゲーだった気がするが
先生「第2位:New game 鬼ごっこ戦績1位、ケイドロ戦績4位」
結局誰一人捕まえなかったNew gameだが俺たちと善戦したということでこの順位になったらしい
先生「ラスト1位!Singularity!鬼ごっこ戦績2位、ケイドロ戦績1位!」
先生「皆さんよく頑張りました、ケイドロでは怪我をしてしまった人たちもいるようですが皆さん楽しく交流会が終えられて大変嬉しく思います」
何が多少怪我をした人がいるだよ、俺らが止めなきゃもっと怪我人出てただろうに
先生「明日は臨海学校です。みなさん準備をしっかりして、明日に備えてください。以上で交流会を終わります。では解散!」
ザワザワザワ…
彬「んじゃ!遊びに行くか!」
一ノ瀬・早瀬・神代・赤谷「おう!」
交流会編、完ということでこれからは臨海学校編に入ります
こっちは恋愛的なのも入れられると思いますんでご期待ください
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます