第14話:開戦
俺たちが正面玄関についたのは鬼が解放される10秒前だった
彬「着いたぁ…一ノ瀬ぇ疲れたぁ」
一ノ瀬「さっきの威勢はどこいったよ、これ終わったらみんなで遊びに行こうな」
早瀬「はい!はーい!俺サバゲー行きたい!」
神代「ここでも戦うのに遊びでも戦うとかどこの戦闘民族だよ俺ら」
赤谷「www」
それぞれが普段通りに会話し、談笑している。これが本当に戦う前の空気なのだろうか
早瀬「彬」
彬「ん?」
早瀬「 !」
彬「…だな!ありがとよ!親友!」
早瀬「おう!」
神代「なに二人だけ親友みたいな面してんだぁ?」
赤谷「僕ら全員親友でしょ!」
一ノ瀬「だよなァ!?」
…あんがとな
彬「そりゃそうだろ!っしゃあ!絶対中に入れさせんなよ!」
全員「おう!」
ケイドロ開始のチャイムが鳴る
校庭で待機していた警察たちはこちらに走って向かってきている
俺らは玄関前に立ちそれぞれ楽しそうな笑みを浮かべていた
ああ、ここが俺の居場所なんだな
そう思うと俺も楽しくなってきた
…いっちょやりますかぁ!
警察たちがこちらの存在に気付き始め俺らとの距離15mほどのところで止まった
それぞれが支給された武器を手に持ちこちらを警戒している
彬「…ひとつ、警告する
この校舎内には今から10秒以内に武装を解除し、逃走者たちに一切暴力を振るわないと誓った者のみを入れる」
彬「もし、それを誓わなかったり、守らないようなら…」
彬「殲滅する」
さて、警告はしたもののどれほどの数がそれに従うのだろうか
警察の数はざっと75人程、そのうち女子は30人、男子は35人程だろう
おそらく女子のほとんどは全員武装を解除し、投降するだろうが男子はどうだろうか
10秒が経過した、予想通り女子のほとんどは武器を捨て投降してきた、予想外だったのは男子も数名投降したことだ。
残ったのは女子3名と男子30人程
彬「神代、投降した奴らを牢屋に連れて行って監視しろ、あとついでにお宝も回収しといて」
神代「えー俺も戦いたい」
彬「一番弱いのお前なんだからしゃーないやろ」
神代「あー革命おきないかなぁ」
なんか物騒なことをぼやきながら神代は投降した者たちを連れて牢屋へ向かっていった
彬「さて、ここに残ったお前らは投降する気なしと?」
男子生徒A「当たり前だ、戦わずに負けを認めろと?」
男子生徒B「こっちには武器がある!お前らは早瀬以外何も持ってないのになにが出来んだよ!」
彬「分かった分かった、じゃあもうかかって来いよ」
???「待て!」
彬「あ?」
榊原「失礼、俺はNew gameリーダー榊原明人だ」
彬「はい、で?」
榊原「ひとつお尋ねしたい。何故、他の生徒を庇うのですか?この行動にはあなた方のメリットはないと思うのですが…」
彬「庇う、ねぇ…」
榊原「もし、ここで引いてくれるのであれば私たちはあなた方のグループには手を出さないと誓いましょう」
彬「別に大きな理由なんてないよ、ただ…」
彬「いつの時代も、強者ってのは弱者の前に立ってきたのさ、その行動に見返りなんて求めたら弱者が可哀そうだろ?」
榊原「…ならその弱者を全員落とせばいいのでは?」
彬「お前物騒な考え方してんな、一瞬ヒヤッとしたぞ」
榊原「…」
彬「無視っと…まぁ、それもアリっちゃアリなんだけどさ」
彬「みんなで笑ったり、楽しんだりする世界の方がよくない?」
榊原「…交渉、決裂ですね、攻撃を開始します」
彬「おう!かかってこい!」
…次回予告で次戦いますよ~的なことを言ったんですが結局戦いませんでした
さーせん、反省してます。
次回!「信念」また見てね
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