第11話:赤谷救出作戦
一ノ瀬と鬼に気を付けながら目的地に着いた。
彬「…Only the first place」
Only the first place、これは俺たちの合言葉、意味は一位あるのみという意味
神代「やっと来たか、何ポイントだった?」
早瀬「こっちは二人で540ptだったぜ!」
彬「俺は310」
一ノ瀬「215と結構えぐい情報二つ」
神代「ん?なえぐい情報二つ?俺らも一個やばいの見たぜ」
彬「それを端的に教えて?」
神代「…ガチじゃん、簡単に言えば鬼は陸上部じゃない」
一ノ瀬「やっぱしか…」
早瀬「あいつらの速度は異常だ、たぶん赤谷より若干遅いぐらいだと思う」
彬「…一ノ瀬と同等の脚力+全員がインカムを着用し連携が取れる…まずいね」
一ノ瀬「俺らがつかんだ情報は今彬が言った鬼がインカムのようなものを着用していることと残りの生存者の数だ」
神代「…あんな感じだ、1~3階で探索してたやつは全滅だろうな、つまりざっと150人くらいか?」
一ノ瀬「当たりすぎてて怖いな」
早瀬「…赤谷がまだ来てない」
彬「…助けにいこうにも身体能力で優ってるのは俺と一ノ瀬だけだ、しかもめちゃくちゃ差があるわけでもない上に相手は連携して捕まえに来る」
神代「…合理的に判断すれば赤谷を見殺しにした方がいい、と?」
彬「…そうは言ってないだろ?」
一ノ瀬「だよなァ!?ボス!」
早瀬「盛り上がってきたなぁ!」
神代「…フッ」
神代「それでこそボスだ!」
彬「作戦はこうだ、
まず赤谷はおそらく8階をまだ彷徨ってるはず、だから神代はダンス部練習場を確認、早瀬は社会教室A~Dを確認、一ノ瀬と俺は8階に鬼を侵入させない、もしくは追い出す。赤谷を発見次第ここに再集合、俺らは持って5分だだからその間に赤谷を見つけてくれ」
全員「了解!」
彬「Only the first place!(一位あるのみ!)」
全員「Only the first place!」
…生きててくれよ赤谷、
傍聴室Bを出て中央階段を上る、8階には鬼の気配はないつまり
彬「…おそらく9階に二人いる」
一ノ瀬「あんとき通ったあいつらだな!」
彬「早瀬!神代!赤谷任せた」
俺はそう言い残すと一ノ瀬といっしょに9階へと上って行った
9階に上ると2人の気配を感じた
彬「やっぱいたな。さ~てやりますか」
一ノ瀬「体鈍ってんじゃないだろうな?」
彬「誰がおじさんだよ」
一ノ瀬「言ってねえよw」
これから脱落するかもしれないそんな状況なのに談笑する、普通ならもっと緊張感のある場面になるのかもだけどお生憎様
彬「ここで脱落する気はさらさらないんでな」
一ノ瀬「お、見えた見えた、あ、こりゃ気づかれたな」
一ノ瀬が指さした方には黒色のスーツを着た2人組がこっちに全力で走ってきていた
彬「マジ速いなあいつら、じゃあ俺はこっちに逃げるよ」
彬「…俺より先に死ぬんじゃねえぞ!」
一ノ瀬「お前もな!」
パンッ!
ハイタッチをして出た乾いた音を合図に俺らは
背中合わせに走り出した
赤谷救出作戦、始動!!
200PV達成しました、ほんとにありがとうございます!
これからもぜひご愛読ください
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