第10話:ガチ鬼ごっこ

昨日告知されたことを放課後近くのカラオケでグループのみんなと話しあった

彬「…さて、どうしますかね」

一ノ瀬「1位を目指すって言ってもこの学年、案外俺ら無双ってわけでもなさそうだぞ」

神代「ああ、うちのクラスにも二つやばそうなグループがあった」

早瀬「うちは一つだな」

一ノ瀬「同じく一つ」

赤谷「それぞれグループの特徴とかを上げて対策しますか…」


彬「…なるほどね、じゃあそれで行こう。明日は頑張っていきましょ~」

一ノ瀬「了解ボスw」

彬「ボスって呼ぶのやめろ」

赤谷「いいじゃん!ね?ボス」

神代「ボス!まずは天辺ただ一つでしょ!」

早瀬「ボス、一緒に楽しんでやろうな」

彬「…ああ、神代の言う通り、目指すは1位!ただひとつ!!!」

全員「おお!!!」


交流会当日


先生B「はーい、生徒諸君こちらをみてください。まず鬼ごっこのルール説明をします」

あの先生の説明は死ぬほど長かったので要約すると


・制限時間は2時間

・校庭は侵入禁止脱落したものは校庭で待機

・鬼は現陸上部の総勢35人

・グループのポイントの合計で競う

・脱落者は持っていたポイントの÷2をした数が最終ポイント数となる

・各教室には宝石のレプリカがありそれの色でポイントが変わる

・他グループとの奪い合いは禁止、すべての宝石がなくなったら強制終了

・物品の破壊、及び破損は禁止

・前項以外の禁止事項は特になし


的な感じだ。ちなみにうちの学校は校舎含め敷地がバカ広いため別に300人が同時に鬼ごっこしても大丈夫なのである。


先生B「それでは、鬼の開放まで1分しかないですからね。よーい」

彬「…」

先生B「スタート!!!」


ガチ鬼ごっこの火ぶたはついに切られたのであった



鬼ごっこ開始5分

さて俺らのグループの作戦は彬、一ノ瀬ペアと神代、早瀬ペア、そして赤谷が一人行動というかたちで初動は動くことにした。赤谷はリアルフィジギフだし〇条悟にでも遭遇しなきゃ大丈夫だろう。

彬「まずここだな」

一ノ瀬「ああ、ここにあるもん全部かっさらうぞ!」

俺たちが最初にきたのは5階にある教職員室。おそらくここに大量のポイントがあるはずだ。

彬「…何ポイント合った?」

一ノ瀬「合計で150、大量だよそっちは?」

彬「125、合計で275か、目標の500の半分をここだけで獲れたのはでかいぞ」

一ノ瀬「じゃあ俺はここから予定通り理科準備室ABCを探す」

彬「了解、俺はこっちの多目的教室ABとインターネット教室を」

一ノ瀬「じゃあ解散!」

そう掛け声が掛かった瞬間俺たちは別方向に走り出した


彬「…ざっと185ポイントってとこか」

10分ほどかけて3つの教室をめぐり俺はポイントを数えていた。今のところ鬼が来ている様子もない

彬「…目標値までいったか、じゃあ合流地点に急ごう」

合流地点、ここを一個上に上がった6階にある傍聴室B、ここは広いわりに席と椅子しかないため他グループはいないはずのためここにした

トットットット…

一人走る音が廊下に響き渡る。教室を全力ダッシュしていいなんていう日はこれが初めてであり最後な気がする

中央階段を上り6階に到着、その後傍聴室Bに向かう。あと少しで目的地だという時に正面から2人程の気配がしたおそらく鬼だろう。どうする?このまま突っ切るか?いや、何か嫌な予感がするそう感じた俺はとっさに近くの空き教室に入りやりすごすことにした

彬「…行ったか、あれが鬼なのかはわかんないがひとまずいいだろ」

彬「…隠れてるつもりなら隠れれてないということを伝えておくぞ一ノ瀬」

一ノ瀬「分かってたか」

彬「まぁな、なんでお前がここにいんだ?集合場所はもうちょっと先だろ?」

一ノ瀬「お前と一緒で鬼から隠れてたんだよ、ちょっとやばい情報を掴んじまってな…」

彬「やばい情報…?」

一ノ瀬「…もし、鬼一人一人が意思疎通できているとしたら、お前だとしても逃げ切れるか?」

彬「結構キツイな、逃げ切れないこともないけど体力の消耗はすごいだろうね」

一ノ瀬「まずお前に話しておく、鬼には俺たちには見えないインカムのようなものをつけてる」

彬「マジか?」

一ノ瀬「マジだ、理科準備室Aにそのようなことを記した紙があった」

彬「つまり、見つかったら終わりの鬼ごっこか…いやかくれんぼと言った方が正しいかもしんないね」

一ノ瀬「ああ、あと理科準備室Cには現在の生存者の数が表示されているモニターがあってな」

彬「そんな感じだとおそらく250人くらいか?陸上部となれば20分ほどでそこまでは捕まえてそうだけど」

一ノ瀬「…150人、だ」

彬「…は?150人!?開始20分で100人捕まったのか!?」

一ノ瀬「…おかしい、いくら陸上部が35人いようとこんなバカ広い校舎でそんな短期間に捕まえれるはずがない。考えられる説は二つ、運悪く一階~三階にいたやつらがほとんど全滅したか、いや二つ目の説だろうな」

彬「…鬼は陸上部ではない別の人物、ってことか?」

一ノ瀬「おそらくな、その説なら少数精鋭の鬼たちなはずだ、まったく会わないのも納得がいく」

彬「確かに先生昨日高1以外は登校しないって言ってたな…そこの時点で気づけばよかった」

一ノ瀬「とにかく集合場所に行こう。このことを全員に伝えて作戦を練り直そう」

彬「だな…」

教室のドアを開け、鬼がいないのを確認してから俺たちは傍聴室Bに走っていった




めっちゃ長くなっちゃった。支離滅裂な文章ばっかだけど温かい目で見てください…

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