第4話:救世主たち
私の名前は渡邉瀬(わたなべらい)青春学園高校に今日入学した高校1年生だ。
今は友達の安藤雪、瀬川朱里(せがわあかり)たちと一緒にカラオケに行った帰りだ。
雪「楽しかったね~また暇なとき来ようね」
瀬「だね!雪ちゃんめっちゃ歌上手かったし何より可愛い!」
朱里「そういう瀬ちゃんこそめっちゃきれいな歌声だったよ~」
雪「そう!私なんかよりもよかったよ!」
瀬「そんなことないって!」
もう日も落ち、月がきれいに見えるころになってしまったな、早く帰らないとお母さんが心配しちゃう
瀬「じゃあそろそろ解散にしy」
「ちょっといい?お嬢ちゃん方」
声のした方を見るとそこには他校の制服を着たがらの悪そうな連中が立っていた
瀬「…誰ですか?すみませんが私たちもう帰るので」
「まぁそんなかたいこと言わないでさ~」
「俺たちと遊んでよ」
「上物が釣れたなァ!?」
っち、なんなんだよこいつら。どうしよ、雪ちゃんたちは守らないと…!
「後ろで隠れてるやつらも結構顔いいじゃん!どれ、少し触っても…」
雪「や、やめてください…」
「いいじゃねえか?な?」
バチン!!
「…あ?」
瀬「…触んな下衆が」
彬「おいおい、あいつら後ろの子に手ェ出そうとしてんぞ」
一ノ瀬「歩いてる場合じゃねえな、走んぞ!」
彬「おう!」
間に合えよ…!
バチン!!
彬・一ノ瀬「!?」
…あの子、やったな。手を出そうとした奴の頬をぶちやがった!
彬「…いい度胸じゃん」
一ノ瀬「感心してる場合か?あの子殴られんぞ!」
彬「一応走ってんだろ!」
一ノ瀬「あと一応コレ被っとけよ!」
彬「うい!」
「てめぇ…死ぬ覚悟はいいか?」
雪、朱里、逃げて…!
???「死ぬのはテメェだよゴミ」
ボコッ…ドサ…
!?
ギュッと瞑っていた目を開けるとそこには不良ではなく鬼の仮面を被った男が二人立っていた
「だ、誰だてめぇ!よくも邪魔してくれたなァ!?」
???「喋んなゴミ、ほら、今のうちに逃げな」
???「この粗大ごみどもは俺らが処理しとくからさ!」
瀬「え、えっと…あ、ありがとうございます!雪ちゃん、朱里ちゃん、逃げるよ!」
雪「う、うん!」
朱里「わ、分かった!」
「あ、逃げんじゃねえよ女ども!」
???「よそ見してんじゃねえよ!」
???「おらァ!歯ァ食いしばれェ!」
ワーワーワーワー
彬「ふぅ、やっと片付いたな」
一ノ瀬「ああ、しぶとい雑草どもだったぜ」
彬「何人やった?」
一ノ瀬「最初のやつ含め4人」
彬「なんだよ同点かよ、じゃあ飯は割り勘にすっか」
一ノ瀬「だな、動いたら腹減ったしイタリアン行くか?」
彬「別にどこでもいいわ…」
女子生徒「あ、あの…」
彬「ん?って逃げてなかったの!?」
女子生徒「す、すみません。な、何かお礼をと…」
一ノ瀬「じゃあ今日の夜ご飯を奢っt」
彬「バカ!お前!すいません!お礼なんていりませんので!それでは!」
???「じゃあ今日の夜ご飯を奢っt」
???「バカ!お前!すいません!お礼なんていりませんので!それでは!」
瀬「あ…」
行ってしまった…それにしても何故一人担いであそこまで速く走れるのだろうか…
雪「行っちゃったね…」
朱里「だね…でもあの人たちうちの学校の制服だったよ!」
雪「だね、もしかしたら先輩かな?」
雪「…瀬ちゃん?」
…かっこよかった、特にあの泣いてる鬼の仮面を被った人…もう一度会えないかな…
雪「瀬ちゃん?瀬ちゃ~ん?」
瀬「あ、ごめん。ぼーっとしてた」
朱里「びっくりしたもんね~あ!もう7時!早くうちに帰んなくちゃ!またね!」
雪「あ!私も!またね!」
瀬「あ、うん。またね…」
私も帰んなきゃな…
一ノ瀬「あー食った食った。やっぱイタリアンはどれも美味いな!」
彬「お前ピザとパスタ食っただけでイタリアン語んじゃねえよ」
一ノ瀬「いいじゃねえか!実際どれも美味いんだからよ!…彬」
彬「あ?なんだ?トイレか?ならあっちに公衆トイレが…」
一ノ瀬「ちげェ、お前、なんでお面カバンに仕舞わなかった?」
彬「はぁ?いつ仕舞ってもいいだろ?べつにあの子たちに遭遇するわけないんだから」
一ノ瀬「…俺らの後ろにいるって言ったら?」
彬「は?」
若干焦りながら後ろを振り向くと、あの不良をビンタした女子生徒と目があった
…あ、俺らの学校生活終わった
そう青春の終了を察した彬と一ノ瀬であった
長くなっちゃった、どうしてもこのくだりは書きたくて…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます