第13話


 2階の廊下は相変わらずの暗さだった。

 しかし、先ほどまでの恐怖感は、幾分、薄らいでいた。

 ホノカさんがいるからというのが大きい。


 彼女の凛とした雰囲気。

 それが俺たちの心を落ち着かせている気がした。

 

「大丈夫?二人とも?」


 ホノカさんが優しく俺たちに問いかけてくる。

 俺とナズナは無言で頷いた。


「さっきの看護師は?」

「あれは、私が払ったわ。」


 ホノカさんの力のようだ。


「ホノカさんが見えている、ということは、ここは異界なのか?」


 俺は、その仮説を口にした。


「ええ、そうよ。」


 ホノカさんは、俺にそう答えてから言葉を続けた。


「この異界は、ある悪霊に支配されているみたい。だから、あなたたちを呼び寄せた悪霊を見つけないと、ここから出られないわよ、きっと。」


 ホノカさんの言葉に、俺は首を傾げた。


「俺たちを呼び寄せた?」

「そうよ。悪霊は生きている人間を異界に引き込むの。そして、引き込まれた者も霊となっていく。」

「つまり、どういうことなんだ?」


 俺は、あまり理解が追い付いていない。


「もしかして、私の友達は、本当は、その…」


 ホノカさんは悲しそうな顔でナズナを見た。


「ごめんなさい。ナズナさんが話していた、あなたの友達は、初めから存在しないわ。」

「そう、ですか。」


 ナズナは力なく、そう言った。

 俺はそれを聞いて、あの違和感の正体が分かった。

 そうだったのだ。

 俺とナズナは初めから存在しない人間を訪ねて、この病院へ来ていたのだ、と。


 どうやら、この病院にいる悪霊によって、俺たちは初めから騙されていたのだ。


「そういうことか。」


 俺は一人で呟くように納得した。

 ナズナも俺の横でシュンとした様子だ。


「二人ともここから移動しましょう。」


 ホノカさんは、ナズナの手を引いて廊下を進みだした。

 俺もその二人の後をついていく。


 2階の廊下を進んでいた。

 ホノカさんとナズナが仲良く前を進んでいる。

 俺もその後ろをついていく。


「これからどうすればいいんだろう?」


 俺は、ホノカさんに聞く。


「それは私にも、確実なことが何も言えないわ。」

「少なくとも、私たちをここに呼んだ悪霊を見つけないといけないんですよね?」


 ナズナがホノカさんの方を向いていった。


「そうね。そうなのだけど。」

「どういう問題があるんだ?」


 俺がホノカさんに問いかけた。


「まず、ここには霊が多いわ。ほとんどは無害なものだけど。それはどの霊が例の悪霊か、特定することを困難にしている。だけど私たちは、この病院のどこにその悪霊がいるのかを知らなければならない。」


 ホノカさんの話す内容を聞きながら、俺は思った。

 この病院は広い、と。

 たしかに、どこかに本拠地のような部屋なり場所があるのだろう。

 しかし、それがどこなのかを調査しなければならないということだろうか。


「どこを住処にしているのか、調査が必要、ということか?」

「そういうことよ。」

「なるほどです!じゃあ、探索しましょう!」


 ホノカさんと一緒に居ることで、どこか調子を取り戻しているナズナが元気よくそう言った。

 俺は、そんなナズナを見て、安心した。


「じゃあ、とりあえず。この階を見て回るか。」


 俺はそう言った。

 二人は、頷いて先へと進みだした。


 薄暗い廊下をスマホの明かりで進んでいく。

 ホノカさんを先頭に、ナズナ、そして俺という順番だ。


 病室の扉は、開かない。

 ホノカさんが言うには、絶対に開かないそうだ。


 だから、俺たちは周囲を見回すが、どこにも寄れそうな場所はない。

 淡々と、俺たちの足音だけが響いていた。


 エレベータは使用できない。

 その前を通過したとき。


 突然、ナースステーションの方向からナースコールの呼び出し音が鳴り響いた。

 思わず立ち止まる。


「これは!」


 ナズナが言葉を口にする。


「悪霊の仕業じゃないわ。別の…何かが呼んでいる」


 ホノカさんは何かを感じたかのようにそう言った。


「行ってみましょう」


 そのナズナの言葉に、俺たちは行動を開始した。

 ナースステーションへと行くのだ。


 俺は、視界の先に見えるナースステーションへと歩き出した。 

 俺の後にホノカさんとナズナも続いた。


 ナースステーションにある窓口から見ると、中には誰もいなかった。

 ただ、その中から呼び出し音が聞こえてきている。


 俺はそこにある扉に手を掛けた。


「あっ、開いた。」


 俺は、ナースステーションの扉を開けた。

 これまでの動かない扉とは対照的に、スムーズに扉が動く。


 俺は部屋の中に入った。

 その中心にある機械。

 そこに設置されたランプが赤く点滅していた。

 どうやら、病室でナースコールを押すと、その部屋が分かるようになっているらしい。


「204号室…」


 俺は呟きながら、応答するらしきボタンを押した。


 スピーカーから、ノイズ交じりの音が流れた。


『…………ッ………ッ………ッ……………ッ……………。』


 どこか息苦しそうな、呼吸音のようなもの。

 砂嵐のようなザーという、ノイズが混じりながらもしっかりと聞こえた。

 それは、どこか生々しい。


 機器の性能が高いのか、この無音に近い環境によるものなのか。

 まるで耳元の近くで囁かれるかのように、聞こえてしまう。


 呆気に取られていると、勝手に音が途切れた。

 

「これはどうすればいいんだ?」

「私たちに何かを伝えたいみたいよ。ただ、204号室に行かないと何を言いたいのかは分からないけど。」


 俺の問いかけに、ホノカさんは静かに答えた。

 俺とナズナは、それに従うことにした。


 ナースステーションから出る。

 そして、静まり返った2階の廊下へと再び、出た。


 204号室は、曲がり角の先。

 突き当りの近くの部屋だ。


 ナースステーションからは結構離れている。


「悪霊とは別の存在ですか?」

「別の存在であることは確かね。でも、油断しないことよ。」


 ホノカさんは、そう言ってナズナの手を引いている。

 俺もそんな二人の後についていく。


 そして、廊下の曲がり角を曲がる。


 廊下の先、突き当りの病室から光が漏れていた。

 真っ暗であるがゆえに、その室内からの白い明りが良く見えた。


 おそらく、204号室だろう。

 

「呼んでいるわ」


 ホノカさんは、静かに言った。


「悪い存在じゃないならいいですけど。」

「霊となると、人間とは考え方も違ってしまうから。どういう対応をすればいいのか、予測することは難しいところもあるの。」


 ナズナに対して、ホノカさんは何か考えながらそう語る。


「生きていたころとは、違ってしまうんですか?」

「そうね。…たとえば、生きていたころの感情の一部だけが霊として残っている場合もある。それが怒りや恨み。悲しみだとしたら…」


 ホノカさんはどこか悲しそうにそう言った。


「その説得は無理そうだな。」


 俺はそう言った。


「そうよ。もしそうであれば、その霊との話し合いは難しいわ。」


 ホノカさんも俺に同意する。


「じゃあ、204号室の霊がどんなものなのかは、実際に行かないと…。」

「分からないわ。」


 ナズナが言い終わる前に、ホノカさんが答えた。


 長いようで短い廊下の旅を終えた俺たちは、ようやく部屋の前に立った。

 ドアは閉まっている。

 しかし、そのドアの隙間から薄明かりが漏れていた。

 先導している、ホノカさんがドアに手を掛けた。


「開けるわよ。」


 俺は、ナズナの手をしっかりと握る。

 ナズナも俺の手を握り返してきた。

 その感触が、妙に心強かった。


 ホノカさんは、一気に病室のドアを開けた。

 そこは、白い明りに満ちた病室だった。


 四人部屋のようだ。

 4つのベッドが置かれている。

 ベッドの周囲には、天井にあるカーテンレールによって囲いがある。


 4つのベッドのうち、白いカーテンが下りているベッドは一つだけあった。


 その一つだけカーテンによって中が見えないベッド。

 白いカーテンの向こう。


 もしかして、中に誰かいるのか?

 否応なく、気になってしまう。


「ちょっと、待ってて?」


 ホノカさんは、カーテンが閉まっているベッドへ近づく。


 じっとを俺はカーテンを見る。

 そのカーテンからは、ベッド内に人影のようなものは確認できない。

 誰もいない可能性は高い。


 しかし、直観というものだろうか。

 それによれば、そのベッドには何かがいる気がする。


 ホノカさんは、その白いカーテンに手を掛けた。

 

 カーテンを開ける音。


 カーテンが開かれた。

 ベッドが見える。


 やはり、そこには…誰もいなかった。

 いや。


 …ベッドの上にはボロボロのカルテが置かれていた。

 まるでそれを読んでほしいかのような。


「ツバキ君、ナズナさん。いっしょにこのカルテを読みましょう。これは…何かを表現したいはずよ。」

「なるほど。ここに俺たちを呼んだ理由ということか?」

「そういうことになるわね。」


 ホノカさんは、ベッドの上にあるカルテを手にした。

 俺とナズナは、カルテが見えるようにホノカさんに近づいた。


 そして、読み始める。


患者名:■■■■ ■■  性別:女性  年齢:■■歳

診断名:統合失調症

入院日:■■■■年6月15日


(中略)


経過記録:


6月15日:

患者、強度の被害妄想と幻聴を訴える。「世界の終わりが近い」「誰かに監視されている」「ペットの犬が入れ替わっている」等の発言あり。

顕著な思考障害と興奮状態を呈す。支離滅裂な会話が続き、意思の疎通困難。

→ リスペリドン2mg/日にて治療開始。セレネース5mg頓用指示。


6月18日:

幻聴の頻度やや減少するも、依然として被害妄想強い。「壁の中にいる人がエアコンの音を使用して話しかけてくる」との訴えあり。

→ リスペリドン3mg/日に増量。


6月22日:

症状改善傾向。言動は比較的落ち着いているが、「深夜、病室へ話に来る人がいる」との新たな訴えあり。妄想の可能性考慮。

→ 現行治療継続。経過観察。


6月30日:

薬物療法の効果顕著。妄想は部分的に残存するも、日常会話可能となる。病識の改善傾向。


7月5日:

睡眠障害の訴えあり。

→ レンドルミン1mg就寝前追加。


7月7日:

睡眠前に徘徊を看護師が発見。


7月8日:

突如として症状増悪。強度の興奮状態。「屋上に呼ばれている」と繰り返し叫ぶ。

→ ハロペリドール5mg筋注。隔離室使用。


7月10日:

深夜、無断離棟。屋上にて発見。「終わりが近い」と錯乱状態。

→ セレネース10mg筋注。24時間監視体制へ。


7月11日:

未明、屋上より転落。心肺停止状態で発見。蘇生処置するも反応なし。

10:25 死亡確認。警察へ報告済み。事故死として処理。


 俺はカルテを読み終えた。


「統合失調症ね。」

「え?あの妄想とかが見える、とかいう…。」


 ナズナの問いにホノカさんがゆっくりと頷いた。


「そうよ。幻覚や妄想が特徴的な病気ね。ここに彼女の症状が細かく書かれているわ。」


 そういって、ホノカさんはカルテのある場所を指さす。

 そこには患者の症状が書かれている。


「幻聴。幻覚。妄想。気分障害。」


 俺は、そこにあった無味乾燥な文字を口に出してしまった。


「患者は屋上から転落。事故として処理されているようね。」


 ホノカさんは、そういって次のページをめくった。

 カルテのページをめくると、そこから一枚の写真が滑り落ちた。

 俺が拾い上げると、それは病院の屋上を写したものだった。


「彼女が伝えたいことは、屋上に何かがいる、ということね。」


 ホノカさんはそういって、写真を拾い上げた。

 そして、それをカルテに挟みなおして、丁寧にベッドの上に置きなおした。


「えっと。この屋上にいる存在が、私たちをここに呼んだ悪霊ってことですか?」

「それは分からない。だけど…。」


 ナズナの問い。

 それに対して、ホノカさんはしばらく考え込んでから、言葉を続けた。


「…何か力の強いモノがいるのは、間違いないわ。少なくとも、この屋上の存在は、この女性を呪い殺している。」

「じゃあ、屋上に行けば…」


 俺が言いかけると、ホノカさんは首を振った。


「その前に、準備が必要よ。もしこれがあなたたちを呼んだ悪霊だとすれば。それと対峙するには、何か武器になるものが必要よ。」

「武器?」

「そう。この悪霊にあったもの。何か一時的にでも気を逸らしたり、力を弱めたりできるもの。」

「それは、どういうものだ?」

「現状は分からない。でも、ヒントはある。」

「ヒント?」


 俺には、そのヒントが何か分からない。

 ベッドの上にあるカルテをチラッと見た。

 なんだろう、ヒントって?

 このカルテ以外に。

 うーん、分からない。


「そのヒントはね。その存在と対峙した、彼女と実際に話をすることよ。直接、私が話してみる。」


 ホノカさんは、微笑んだ。


「どうやって話すんだ?」

「私が、この場で霊視をしてみるわ。」

「れーし?」


 俺は思わず聞き換えてしまう。

 れーし?

 霊子?


 ああ、霊視か…


「えー、すごいです!」


 ナズナが尊敬のまなざしをホノカさんに向けている。


「ありがとう、ナズナさん。」


 そう言ったホノカさんは言葉を続けた。


「霊との会話中は何が起こるのか分からないわ、だから、二人ともこのままじっとしていてね。」

「分かりました!」


 俺も頷いた。

 それを確認したホノカさんは、目を瞑った。


「始めるわ。」


 蛍光灯の白い明りに満ちた病室は、そこまで恐怖感があるものではない。

 病室のベッドの前にいる俺たちは、目を閉じているホノカさんを見る。

 彼女は、何か集中している。


 霊との会話。

 まあ、ホノカさん自身も超常的な存在ではあるけれど。


 一緒に行動ことで、その感覚はほとんどない。

 会話して、一緒に笑って…

 情緒豊かなホノカさん。


 そんなホノカさんが霊視を始めてから、沈黙が周囲を支配していた。

 環境音が全くない環境。


 あまり遭遇しない場面だ。

 そんな中に俺たちはいた。


 ナズナと俺は、邪魔をしないようにホノカさんを見守るしかない。

 

 すると、何かの気配があった。

 人の気配。

 俺には何も見えていない。

 しかし、確実に何かがいる。


 目のまえには、ホノカさんが目を閉じている。

 その表情は厳しい。美しい顔の眉間にしわが寄っている。

 どうやら、何かを必死に聞き取ろうとしているようだ。


 たしかに、今ここに何かがいるんだろう。

 そして、ホノカさんと会話をしている。


 そんな雰囲気を察した。

 俺の隣のナズナも察しているのか、不安そうにホノカさんを見ている。


 ホノカさんの口元が動いている。

 聞き取ることは出来ないが、やはり会話中なのだろう。

 俺は口元に注目していた。


 霊との会話。

 おそらく、目の前ではそれが行われている。


 その不可思議な光景が続く。

 それがしばらく続いた。


 ホノカさんの美しい唇が動くことをやめた。

 すると、その何かがいる気配はやんだ。


「終わったわ。」


 ホノカさんは目を開けた。

 その瞬間、周囲の空気が緩んだ気がした。


「大丈夫ですか?」


 ナズナは、ホノカさんに気を遣うように話しかけた。


「ありがとう、ナズナさん。大丈夫よ。これでも私は神の端くれなのよ?」


 何か冗談のように聞こえることをホノカさんは言いながら微笑んでいる。

 その何か温かい笑みは、ホノカさんが人間といっても何の不思議はないようだ。


「大丈夫そうで何よりだ。…それで、なにかヒントはあったのか?」

「ええ、あったわ。彼女は、やはり悪霊と出会っている。そして、呪い殺された。」


 ホノカさんは言葉を続けた。


「彼女がいうには、屋上にいる悪霊は、血を求めているの。生きた人間の血液を欲しがっているわ」

「血か…、吸血鬼?」


 俺は吸血鬼をイメージしていた。

 上品なタキシードを着たもの。


「いいえ。これは、そんなに分かりやすい存在ではない。…行ってみれば、悪意の塊。」

「悪意の塊ですか?」

「そうよ、ナズナさん。あまり気持ちのいい存在ではないわ。」


 ホノカさんは、言葉を選びながらその存在について伝えてきた。


 きっと、その屋上にいる悪霊は。

 俺の想像している吸血鬼とは、似ても似つかない存在なんだろう。


「へぇー、怖いです。」


 そう言って、ナズナはホノカさんの手を握った。

 ホノカさんもそんなナズナの手を握って、微笑み返している。

 俺はそんな二人を見ていた。


「つまり?」


 俺はホノカさんの方を向いていった。


「つまりね。きっと悪霊は血液、生き血に執着している。…だから」


 ホノカさんは、ナズナの方をチラッと見てから、俺に向き変える。


「輸血パックがあれば、それに悪霊の注意を引くことができるかもしれないわ。」

「なるほど。」


 輸血パック。

 たしかに、この大きな病院のどこかにはあるだろう。


「いや、まてよ。…その輸血パックは絶対必要なのか?」


 俺は考える。

 このまま屋上に向かうことを

 そう、輸血パックを探して病院内を徘徊するよりも、その方が早いのでは?


「血に執着している存在であることを考えると、血が何かのキーになることは間違いない。それと…」


 ホノカさんは、険しい表情を浮かべて続ける。


「こういう手合いは完全に払うことが難しいわ。」

「ホノカさんの力を使っても?」

「そうよ。」


 そうか。

 だとすれば、確かに何か道具があった方がいいのかもしれない。

 それが血液の入った…輸血パックなのだ。


「俺たちの血を使う訳にはいかない以上、代用品が必要だ、と。」

「そうなるわね。」


 ホノカさんの言葉に、俺は頷いた。

 だが、この広い病院のどこにあるんだろう?


「どこにあるんだろう?」

「1階の案内板に戻らないと分からないですね。」


 …確かに、ナズナのいうように、総合案内は1階ロビーの大きな案内板に書いてあった。


「1階へいこう。」

「分かったわ。」


 ナズナとホノカさんが先に歩き出した。

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