コシュマールヴィルのフォレッタ。

第14話：金のかかる彼女。

家にいる時のジョリーはマイクロビキニでいる。

本人はそのほうがいいらしい。

家ならと好人も服を着ろと無理強いはしない・・・むしろいい目の保養に

なると思った。

さすがに千春さんは、あまりいい顔はしなかったけど、姑みたいにうるさく

言ってジョリーに嫌われても嫌だから口出しはしなかった。

外に出るための洋服がいるかと思ったけど、本人はこっちへ持ってきた

制服があるから、急いては必要ない。

だけど、マイクロビキニだって替えがいるだろ？

要は下着はいるってことなんだ。

それでもジョリーは多少はファッションに興味があるのか、洋服は見に

行ってみたいって言うから好人は就職活動を休んでジョリーを連れて

街に出た。

「おばちゃんじゃないんだからスーパーの婦人服売り場じゃだめだよな」

「ここはファッションブランドの店じゃないと・・・」

そう思って好人は一軒のオシャレなショップにジョリーを連れて入った。

ジョリーっぽい人間のギャルのお姉さんが笑顔で

「いらっさいまっせ〜」

って変なアニメ声で対応してくれた。

そのお姉さん、髪の右側がライトピンクで左側がライトブルーちょうど真ん中で

すっぱり分かれていた。

超ロン毛の付けまつ毛・・・にオレンジ色のカラコン・・・まあ服は、そんな服

どこで売ってるんだって服を着ていた。

まあ、もちろんこの店のブランドなんだろうけど・・・ちょっとやりすぎか？

とてもジョリーにそんな格好はさせられない。

好人は嫌な予感がした。

ジョリーが洋服が見たいって言うから連れてきたんだけど、なんとなく本格的な

買い物になりそうな気がしたからだ。

案の定だった、ジョリーはお姉さんが、あれやこれやと出して来た洋服を手当たり

次第に試着した。

え〜そこまでかき回して失礼いたしましたって、絶対帰れないムード。

しかたないから、試着した中からジョリーが気に入った洋服を2着だけ買った。

当然、金額は見たくないくらい高いわけで好人は、今後自分の彼女にのために

預金がどんどん減って行くのかと肩を落とした。

見るだけのはずが、来てみたら買ってたってのはよくある話。

でも可愛い洋服でジョリーの可愛さが増すからいいんじゃないかな。

着せ替え人形じゃないけど、悪魔であっってもやっぱり様変わりしないと。

好人とジョリーのエッチは里中家ではもはや日常茶飯事なイベントになっていた。

好人がジョリーをかまってやらないと好人の部屋がティッシュの山になった。

「僕がいるのにさ、一人でしなきゃ辛抱できないくらい欲求不満なの？」

「そう言うんじゃなくて、これは私のライフワーク・・・フィットネスとか

ヨガみたいなもの・・・だから気にしないで、欲求不満って訳じゃないから」

「ああ・・・ライフワークね・・・じゃ〜しかたないか・・・ってティッシュ

だってバカにならないんだぞ」

「燃えるゴミの日、ゴミ袋がティッシュだけでパンパンになってるよ」

「分かった・・・じゃ〜お風呂でやる・・・シャワーで・・・」

「どうしてもやるんだ・・・もう常習化してるな」

「しないと体調悪くなっちゃうから・・・あのね体に溜まった余分な汁は出さ

ないとダメなんだよ」

「僕とエッチした時だってベッドのシーツがびちゃびちゃなんだけど・・・」

「どれだけ余分な汁を体に溜め込んでるんだよ」

「悪魔ってそう言う体質なの？・・・人間の女と同じように思ってたら大間違い

だよ・・・だからね、これから私の生理的なこといろいろ教えてあげるから」

「自分の奥さんの体のことなにも知らないじゃ夫として失格だよ」

「奥さん？・・・お、夫？・・・お、奥さん？！！って・・・誰が誰の奥さん

なんだよ」

「ヨシトに他に彼女とか奥さん候補がいない限り私ってことになるけど・・・」

「まじで？」

つづく。