第12話:そりゃもう目から鱗。
好人は母親が留守なのをいいことにジョリーを自分の部屋に連れ込んだ。
好人の部屋に入るなりジョリーはすぐに好人に抱きついた。
抱きついたまま好人と一緒にベッドにダイブした。
「ああ、ヨシト好きにして・・・」
「ちょっと待って・・・エッチのやり方は知ってるんだけど・・・実際は僕ド下手
なんだ」
「まじで?・・・もうヘタレ」
「そう言う人に限ってさっさと入れて無我夢中で腰だけ動かすんだよ」
「来て・・・ヨシト・・・私がなにもかも手取り足とり教えてあげるから」
「しょう・・・エッチ」
好人にとってジョリーのテクニックはそりゃもう目から鱗だった。
今まで経験したことのないエクスタシーと喜びが何度もやってくる夢のような
時間だった。
(まじなエッチってこんななんだ・・・)
相手は人間じゃなく小悪魔・・・セックスに特化したキャラだから余計すごい。
好人はもうジョリーとのセックスはやめられないと思った。
好人じゃなくても誰もが毎日でもジョリー相手にエッチしてたいって思うで
しょうね。
母親のいない間にこんなこと・・・背徳心も手伝って好人はめちゃ隠微な気分
で興奮しまくっていた。
ふたりは何度も体位を変えてジョリーは何度もイッて快感マックスで絶頂の
ピークを迎えて頂点まで達して深〜く沈んでいった。
好人は、ジョリーから早いって怒られるといけないと思ってただ無我夢中で
求めるボディ相手に頑張った。
エッチが終わると好人もジョリーもすっかり寝込んでしまっていた。
ジョリーの囁く声で好人は目が覚めた。
「ヨシト・・・起きて・・・なんかね、下の方でね」
「よしと〜って、誰か女の声がするけど・・・」
「あ〜寝込んでた・・・たぶん、お母さんだよ、パートから帰って来たんだ」
「マズいって・・・」
よしと〜って声を聞いた好人はすぐに階から降りて行った。
「お母さんお帰り・・・」
「あ、好人・・大丈夫なの?」
「僕は大丈夫だよ、すごい経験したけどね」
「ヨシト・・・」
好人が振り向くと二階からジョリーが降りてきていて、なにか着てるのかと
思ったら、まんま裸だった。
「いやいやいや・・・マズいから・・・」
いきなり裸の女が二階から降りてきたので母親は、そこで固まった。
「ああ・・・お母さん紹介するよ、彼女はジョリーって言うんだ」
と紹介されたものの、なにがどうなってるのか母親はクエスチョン。
訳わからず動揺するばかり。
裸のジョリーを見て母親は「そうですか、いらっしゃい」って言えるほど
余裕はない。
脳裏に浮かんだのは息子が見知らぬ女を連れ込んで、自分が留守してる間に
イカガワしいことをしていた・・・それしかなかった。
そこで好人は母親を落ちつかせて、今までの経緯を話した。
その横で好人のパジャマを着たジョリーも好人の話を聞いていた。
話を聞いた母親は、とても信じられない理解しがたい様子だった。
想像できない出来事に戸惑っているんだろう・・・まあそれが普通の反応。
「これは本当の話だから・・・ジョリーは悪魔なんだ・・・」
「ジョリー、俺の母親・・・さとなかちはる(里中 千春)」
「ヨシトのお母さん、ジョリーです、よろしくお願いします」
「あ、はい、よろしく・・・ジョリーさん」
「でも、まだ信じられないわね・・・」
「そうだよね、でもこれが真実だから、しょうがないんだよ」
「信じてもらわないと僕が大ボラ吹きになっちゃうからね」
「そうね、受け入れるべきなのよね・・・でもね〜・・・」
「私、が来たの、迷惑だったのかな?」
「大丈夫だよ・・・なにもかもすぐ慣れるから」
「私、ヨシトとセックスしちゃったから、もう離れらるのイヤ」
「セ、セックスですって?」
「あなたたち・・・好人・・・それ本当?」
つづく。
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