第11話:男と女、凸と凹で恋人宣言。
「あ〜そうだスマホ、充電しとかなきゃ」
するとすぐに家電の呼び出し音が鳴った。
好人が電話に出ると、相手は母親からだった。
「はい・・・」
《ああ、好人?、好人だよね・・・あなた今まで何やってたの、携帯ずっと
繋がらないし・・・》
「僕が家に帰ってきてることがよく分かったね」
《ご近所の人が好人が家に入ってくところを見たって連絡があったからだよ・・・》
(あ〜やっぱり誰かに見られてたのか・・・)
《心配してたのよ》
《帰ってこないから警察に届けたわよ・・・行方不明者で・・・》
「あ〜ごめん、心配かけて・・・そのことなんだけど・・・」
「パートから帰ってきたら、話しておかなきゃいけないことがあるから・・・」
「電話じゃちょっと長くなるから帰って来てからね・・・」
そう言うと好人は、さっさと電話を切った。
「お母さんだった」
「ソレ離れてる人と話せるの?」
「そうだよ便利だろ?」
「私らは普通にテレパシーで話すけど・・・そんなもの使わなくたって・・・
どんなに遠くても話せるよ・・・」
「え?じゃ〜ここからアブゼルたちとも話せるの?」
「だね・・・次元を超えてでも話せるよ」
「すごいんだな・・・携帯みたいに電波が届きませんなんてことないんだ」
「だからさっき、ヨシトが出してくれた飲み物飲みながら、あいつらに事情説明
してやった・・・心配してるといけないからね」
「なんて言ってた?」
「そのうち、こっちへ来るって・・・絶対来るってよ」
「まじで?・・・みんな人間界に来るのか?」
「え〜、それって全員うちで面倒見るってことになるのか?」
「だね・・・にぎやかになるね、ヨシトの家」
「冗談じゃない・・・ジョリーだけでもお母さんになんて説明しようか困ってる
のに・・・」
「あいつらが、ずっと居座るようなら私が追い出しちゃうから・・・」
「うん、じゃ〜その時はお願い」
「ヨシト・・・ハグして?」
「またハグするの?いきなりだな」
「抱っこして」
好人はジョリーを引き寄せてハグした・・・。
「私たちもう恋人同士なんだよね」
「そうだね、恋人宣言まだしてないけど・・・ジョリーさえよかったら」
「じゃ〜男と女、凸と凹で恋人宣言しようか・・・お母さんいつ帰って来るの?」
「夕方になるかな・・・」
「じゃ〜まだ、たっぷり時間あるよね」
「うん・・・まあそうだけど、ってジョリー何考えてる?」
「ヨシト・・・ヨシトの部屋にだってベッドあるよね」
「あるけど・・・なに?もしかして?・・・まさか?」
「したくない?」
「そりゃしたいけど・・・言わなかったけど欲求不満爆発しそうだったし」
やりたい欲求と期待がふつふつと湧いてくる好人だった。
さっきのジョリーの抱っこしてって言われた時には、もう好人のハートは
バクバクだったから、なにをさておいてもジョリーとのエッチが最優先だった。
母親が留守ということも好人の背徳心をそそった。
「おいで、ジョリー・・・行こう」
そう言うと好人はジョリーの手を引いて二階の自分の部屋に連れて行った。
つづく。
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