第9話:好人は私の彼氏ってことで。
「ジョリー、さっきから食う食う言ってるけど・・・エッチのことだよね」
「まじな意味で焼肉みたいに僕を焼いて食うって訳じゃなくて・・・」
「うん、エッチのこと」
「あのさ・・・でいつエッチさせてくれるの?」
「好人は私の顔を見たら、そればっかだね」
「させてあげないって言ってるわけじゃないでしょ?」
「やらせてあげるから・・・まずは好人の身体中舐め回して私の匂いをたっぷり
つけるの・・・隅々までマーキングしてそれからゆっくり好人のあれを・・・」
「そんなこと言うからしたくなるんだろ?」
「そうね、ごめんね・・・まあそれも人間界に行ってからだね」
「わ〜いいな〜私も舐めたい・・・それだけでお肌が綺麗になりそう」
女の悪魔の誰かがそう言った。
「ねえ、ジョリー・・・私にも、その人間貸してくれない?」
「ダメだよ、クリノリス・・・あんたになんか貸したらこの人、骨と皮だけに
なって帰ってくるから・・・」
「あ〜この人、名前をヨシトって言うんだ・・・ みんなよろしくね」
「ヨシトは私だけのものだからね、手を出したやつは殺すから」
「ジョリー、私だけのものって、それって僕がジョリーの彼氏って言ってる
のと同じなんじゃないの?」
「うん、まあね・・・じゃ〜好人はたった今から私の彼氏ってことで」
「さ〜て、とりあえず学校に顔は出したんだから、帰ろう好人」
「え?授業受けなくていいの?」
「そんなもの、生徒の何人かがいなくたって普通に授業するだろ」
「そもそも先生も誰かに自分のウンチクをしゃべりたくてやってんだからさ」
「中には生徒に教えるのが面倒くさくてしかたない先生もいるんだよ」
「ジョリー帰るなら俺が車で送ってやろうか?」
「まじ?送って、送って・・・ありがとうアブゼル・・・」
「好人、ポンコツバスに乗って帰らなくていいよ、リッチな気分で帰ろ」
「アブゼルさん、お世話になります」
「いいのいいの・・・どうせ俺も帰ろうと思ってたからさ」
そのアブゼルの車ってのは学校の裏手の駐車場に止めているらしく、毎日
その車で学校に通っているって彼が自慢げに言った。
自慢通りアブゼルの車はモーガンふうのロングノーズで6輪タイヤの真っ白な
コンバーチブルという車だった。
クラシックでめちゃカッコよかった。
髑髏が二個フロントの両サイドに着いていた。
夜になったら髑髏の目が光るんだってことくらいは好人でも分かった。
今までに見たことのないラグジュアリーなインテリア。
運転はアブゼル、でその車にジョリー、好人、あとクリノリスにアダルト・
フェラ・・・ふたりも帰ると言いだしてアブゼルのコンパーチブルに、全員
乗り込んで、それぞれ帰って行った。
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます