第5話:ジョリーのダチたち。

「好人・・・人の言ったこと真に受けないの・・・食うってのは、ほらエッチ

するのかってことだよ」


「ああ・・・なるほどね・・・で?ジョリーいつ僕たちエッチするの?」


「なに?そんなにしたいの?」


「いや・・・悪魔となんてめっちゃレアだと思って・・・そんな経験いつできる

か分かんないかな〜って思って・・・」


「まじ、出会ったのが私でよかったよね、好人」

「私のダチにクリノリスってやつもいるし、アヌスラットってのもいるしアダルト・

フェラってのもいるし、オーラル・セックってのもいるの」


「好人がもし彼女たちに出会ってたら精気、全部吸い取られちゃって木の枝に

串刺しになってるカエルみたいに干からびちゃってたとこだね」」


「三人とも女の悪魔だから、しかもみんな、まあまあ可愛いし・・・私ほど

じゃないけどね・・・」

「好人はそいつらに出くわさなくてよかったんだよ」


「もし、今並べた意味深な名前の女子の悪魔に出会ってたら、僕は人間界に

帰れなかったってことになるのかな?」


「そだね・・・まあめちゃ気持ちいい思いはさせてくれると思うけど、その

あとは好人はミイラになってると思うから」

「干物屋の店頭にぶら下がることになってたね」


「学校って、そう言う個性的な人がたくさんいるわけ?」


「人じゃなくて悪魔・・・」

「あ〜でも、エロいのばっかいるのはたしかかな・・・でもみんな基本いい

やつだから・・・不道徳なことしてるって意識が薄いだけ・・・」


「悪魔の社会は人間界みたいに秩序的じゃないから・・・私のクラスの女の子

なんてパパ活とか援交とか男の中にはヒモみたいなやつもるし」

「女は処女の子なんてひとりもいないから・・・私も含めて・・・」

「うちの学校の校長は生徒と不倫して奥さんに殺されかけたからね」


「男と女の関係って人間界だけじゃなくて、どこの世界も乱れてるんだ・・・」


「で、エッチいつさせてくれるの?」


「しばらくそこから離れなさいよ」

「もっと親密な関係になったらって言ったでしょ、しつこいのも早漏も

嫌われるよ」


「その代わりハグならいっぽいしてあげる」


で、抱きつき魔のジョリーは好人に抱きついた。

そんなことしてると30分遅れでバスがやってきた。


「ほら来たよ、バス」


見るとロンドンバスみたいな二階建てのバスがやってきた。


車体の色は、悪夢の街に似つかわしくないサイケデリックなめちゃ派手なバス

だった。

なんかのキャラがボディのいたるところにラッピングしてあった。


「派手なバスだな」


「バスによって違うんだよ、ああいうのが好きなバスもいるし、何も入ってない

シンプルが好きなバスもいるしね・・・」


「って?なに?、あれって宣伝のためにやってんじゃないの?」


「バスが自分の趣味で・・・好きでやってるんだよ・・・」


止まったバスの行き先表示を見ると終点が「混沌の街行き」になっていた。


「え?なんで行き先、漢字で書いてあるの?」


「この世界、いろんな文化が入ってきてるから・・・そのへん、曖昧なの・・・」


「曖昧って言うか、ご都合主義って気もするけど・・・」


「ほらボーッとしてるとバス行っちゃうよ」


で二人はバスに乗りこんだ。


ジョリーの後からバスに乗り込んだ好人は目の前にジョリーの尻があった

から思わずしゃぶりつきたくなった。


「美味そうな桃だな」


つづく。

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