第3話:人間界に帰してあげるための条件。

「あんた名前は?」


「あ、里中 好人さとなか よしとです」


「ヨシトね・・・よろしくねヨシト」


「よろしくお願いします、え〜とジョリー・マルールさん」


「ジョリーでいいよ・・・さんなんかつけたら他人行儀だから・・・」

「さて、じゃ〜とりあえず私のおうちに来てみる?ヨシト」


「はい右も左も分かりませんから、お邪魔します」


「うん、来て来て」


って言われたので、好人は遠慮なくジョリーの家にお邪魔してみた。

占い師のおじいちゃんが残してくれたとかって言う館は立派なお屋敷でジョリー

はそんな館にひとりで住んでるらしい。


「あ、そうだジョリーもしかして君、学生?」


「そうだよ・・・女子高生」


「へ〜人間の世界と変わんないんだな」


「だから今日学校からの帰り、ヨシトとファーストコンタクトしたわけ」


そう言うとジョリーはセーラー服を脱ぎ始めた。


「え?・・・ここで服、脱いじゃまずくない?」


「なにがよ・・・自分の家じゃん・・・服脱ぐのに誰に遠慮しなきゃいけないの」


「いや、僕がいるのに?・・・」

「いいじゃん・・・別にストリップするわけじゃないんだから、下着はちゃんと

つけてるよ」


ジョリーの言ったとおり、セーラー服を脱ぐと下着はちゃんとつけていた。

まあマイクロビキニみたいな、めちゃきわどい下着だった。

ちゃんと出るところは出て引っ込んでることは引っ込んでるから、めっちゃ

ナイスバディーでしかも》。

恥ずかいい話、好人の下半身は裸に近いジョリーに反応していた。


「ほら、やっぱり目のやり場に困るんだよな・・・」


好人は裸に近い女の子の体なんて見たことないからドキマギした。

でもいいもの見せてもらったようなお得感。


「で、ジョリー、女子高生ってことは?歳は?16歳?それとも18歳」


「セブンティーンだよ」


「17歳なんだ・・・」


「ところで好人・・・人間界に帰りたい?」


「そりゃね不可抗力だからね、この世界に来たくて来た訳じゃないから」


「じゃ〜帰してあげてもいいけど・・・条件があるの、私の条件飲んでくれたら

人間界に帰してあげるけど・・・」


「え?簡単に帰れるの?」


「もちろん」


「で?その条件って、なにかな?・・・怖いな・・・」


「大丈夫だよ、ヨシトを焼いて食ったりしないから・・・」

「条件って言うのはヨシトが人間界へ帰る時、私も一緒に連れてってほしいの」


「私さ、一度でいいから人間の世界に行ってみたいって思ってたの」

「たまに、ヨシトみたいに人間界からやってくる人がいてさ、そう言う人が

持ってきた話がこの界隈にも広がってるの」

「その人たちの話を聞いてるとさ、無性に人間界に行ってみたくて、みたくて」


「どうかな・・・この条件飲んでくれる?・・・だったら人間界に帰してあげる」


「分かった・・・だけど人間の世界へ行きたかったらもっと早く行けてたんじゃ

ないの?」


「私一人で右も左も分かんない場所に行くのは無謀だと思わない」

「それこそ知り合いもいないのに路頭に迷っちゃうだけだよ」


「ああ・・・なるほどね・・・うん、じゃ〜いいよ一緒に連れて行ってあげるよ」


「決まりね・・・嬉しい」


「決まったら、お腹空いてきたよね」

「人間界に帰る準備するまえに夕食、食べに行こうか、ね」


つづく。


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