風護の研修メモ:霊管におけるパートナー制度について

◎連理契約制度とは


霊域における1対1のパートナー制度、いわゆる結婚。


〇適用条件

・生域と霊域の合計年齢が18歳に達していること

・霊管で3年以上の活動歴があること

・霊管法規の重大な違反がない、または違反後に更生が認められていること

・性別、年齢、生前の状態等は問わない



○制度の内容

配属や編制を決める際に「生活サイクルがずれないように」「どちらかが取り残されないように」などの点が配慮される。


また、財産管理の仕組みが大きく変わる。

霊管通過の財産が共有化される他、相互に対する扶養義務が課される。

ざっくり言うと「パートナーが働けなくなったら、霊管からの生活保障のコストは二人分負担しろ」という制約が課される。

いわば「相手の人生を全面的に背負う」状態であり、かつ離縁も簡単にはできないため、相当な覚悟が必要。


(以下、講義外の雑談より)

「働けなくなったら面倒見ません」だとさすがに酷すぎるものの「組織全体で面倒見るね」は非効率なので「面倒見てくれる人を見つけてね」が落とし所になった、という制度。

扶養する側になると大損であるため、生域での結婚ほど流行してはいない。


ただ、責任の重さにロマンを感じる霊人は少なくない。

「プロポーズの重みは生域以上」という女性の声もあるらしい。

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