風護の研修メモ:霊管の給与と生活保障について
○霊管における経済の基本
霊管の指定する任務に従事、訓練・教育を受講している者は、霊人としての生存に最低限必要なサポート(=生活保障)を無償で受けられる。
また、任務報酬として霊管通貨・ゴルが支払われ、ゴルを消費して有償サービスが受けられる。
○報酬に影響する要因
指揮等級、技能評価は直結する。
職種による固定給の他、任務内容や働きに応じて増額される。
規律違反や迷惑行為があれば、ペナルティとして減額される。
○主体行動権喪失(
霊胞のコンディション悪化などによりどの職種でも勤務できなくなり、ほとんど回復も見込めない霊人の状態。生活保障を受けられなくなり、「失権休眠」「霊管追放」の二択を迫られる。
○失権休眠
休眠状態で治療を受けられるが、その継続/中止は霊管側に委ねられる。
何らかの利用価値が残っている場合は継続されることもあるが、特に理由がなければ治療中止(→本人が意識しないうちに消滅)となる。
講義外の雑談より:失権休眠は「凍結」、治療中止処置は「首切り」という俗称で呼ばれる。
○霊管追放
霊管とのつながりを絶つ。生活保障は受けられないが、行動に制限もない。
ただ霊人が単独で長期間活動するのは基本的に困難なことに加え、主行権ロスする時点で状態は良くないため、数日~一ヶ月程度で自然消滅することが多い。
俗称は「放浪」など。
なお、霊管からのサポートに必要なコストを他の霊人が肩代わりすることはできる。連理契約による財産の共有がその一つ。恋愛感情ではなく、主行権維持のために連理契約相手を探すことは「婚活」と呼ばれる。
質問:なぜ生活に必要な最低限のサポートにも対価を求めるのか?
回答:霊域におけるあらゆる行動は、エネルギーと物質の最小単位である霊素を必要とする。霊素は生域の死者に由来する有限のリソースであり、可能な限り生域のために用いられるべきである。つまり、霊管の理念に沿ったリソース運用を制度化すると、霊管隊員へのリターンとなる。
質問:例えば、戦闘や任務で消費される霊素等のリソースを、霊人の生活支援に回すことができるなら、より多くの霊人が長く生きられるのでは?
回答:概ねその通りだし、解放同盟の目指す社会像はそれに近い(=霊人社会の完全な非武装化)
ただ、それは逆遷による生域の犠牲を見過ごすということであり、霊管の理念とは根本的に合致しない。
質問:解放同盟、非武装・省エネを目指しながら武装化するの、矛盾してません?
回答:あちらに言わせると「霊管軍が解体すれば済む」とのこと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます