風護の研修メモ:警備任務で使用するデバイスについて
◎マルチモード・ハンドスプレーガン(マルガン)
複数の機能を持つハンドガン型のデバイス、警士の最も一般的な攻撃用装備。使用者の霊熱を消費して霧状の弾を噴射する(固体ではないが便宜上「弾」と呼ぶらしい)
出力や射出パターン(広く短くor狭く長く)は調節可能。
なお噴射速度は秒速10メートル程度と遅いため、素早く動く標的には当たりづらいし、狙撃のように用いることも難しい。
〇搭載モード
・キラー
効果は霊傷性。距離が長いほど傷害効率は落ちる。
複数人・中距離・低出力でシェルを削るのが最も安全で省エネな(+罪悪感が軽減される)ため、推奨されている。
巻き込まれるのを避けるため、CIPS上では赤く表示される。
・ストッパー
効果は行動阻害。着弾部位に作用する重力を増大させ、動きを遅らせたり、バランスを崩させたりする。出力によっては5倍程度までの重力増大が可能だが、効果持続は大体1秒未満。
足を止めるというよりは隙を作るために用いられる。
・ジャマー
視覚を阻害する白色の霧。見えにくくなったヴァイマンはかえって暴れることもあるため、格闘中の使用は危険。使うなら逃走の直前が良い。
◎反傷性搭載携行盾(AGシールド)
耐久性のみを備えた従来の個人用シールドに、反傷性を搭載した新型の制式装備。ヴァイマンやゴスキルの攻撃を受け止める他、状況によっては反傷性でダメージを与えることも可能。クリアモード(透明)とブラックモード(黒色)の切り替えが可能。
また、大きさは3段階。
Sサイズ(直径60センチの円形)→近接戦闘に特化する人や、回避をメインにする人向け。
Mサイズ(横50センチ×縦140センチの長方形)→取り回しと防護範囲のバランスが取れている、基本はこれ。身を隠しつつマルガンで攻めるのがスタンダード。
Lサイズ(横120センチ×縦180センチの長方形)→非戦闘員の保護が重視される場面では用いられることもある。
◎抑止用警棒/警杖(ノーマルバトン/ノーマルロッド)
耐久性だけを備えた近接デバイス。敵の攻撃を防ぐ、体を押しのける目的で用いられる。
その場しのぎにしかならないが、霊熱消費が少なく済むため、緊急時には意外と役立つ。壊れやすいので消耗品に近い。
◎攻反両用警棒/警杖(デュアルバトン/デュアルロッド)
霊傷性と反傷性の両モードを使い分けられる近接デバイス。
マルガンよりも威力が高く、より迅速な撃滅・兵装破壊が可能。
ただ、霊熱消費も激しく、接近戦で攻防を両立させるには技術が求められるため、上級者向け。
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