風護の研修メモ:霊域における障害物について

霊域において、霊胞(=生物)ではなく「物体・障害物」と認識されるものは、プロジェ(投影物)とゴスジェ(霊構物)に大別される。



○プロジェ(投影物)とは?


生域に存在する物質のうち、霊域にも反映されているものを指す。大雑把に言うと「目で見えて確かに触れられるもの」の大半はこれに当たり、霊胞で干渉することはできない。しかし、霊胞をプロジェに無視させることはできる。よって、生域の物体を霊胞で動かすことはできないが、ゴスキルやツールを用いて通り抜けることは可能。


なお、気体や微細な粒子などは基本的にプロジェにならない。つまり、霊域に存在しないことになる。


また、液体は「透過できるが呼吸できない」特性を持つ。つまり大気中の霊素取り込みができず、エネルギー不足が加速する。また水泳(に相当する共通技能コモンスキル)の難度は生域よりも高いため、足のつかない水場は危険と思うのが良い。


質問:人間の主観的な視覚に則った原理に見えるが、どうして?

回答:詳細は不明だが、生域の人間の意識が影響していることは確かそう。


質問:プロジェは戦闘において「障害物」として扱って良い?

回答:大半の攻撃に関してはバリケードと取って良い、干渉されないので障子やカーテンでも壁になる。ただ、一部のゴスキルはプロジェを透過するので要注意。戦闘職種に行ったら学ぶ。


質問:通り抜け・透過しやすいプロジェとは?

回答:生域で「薄い」「開けられる」「破れる」とみなされるもの。霊管の施設でドアや窓を出入口に設定しているのはこのため。




○ゴスジェ(霊構物)とは?


霊域にのみ存在する構造物で、ほとんどが霊人によって作られたもの。

生産系ゴスキル、あるいはそれを応用した生産系ツールによって、霊素を基に作られる。

全く新しい器具・建造物を作るのはハードルが高いため、外見は生域のものに似せつつ最適な機能を付加する……という方針が取られやすい。

器具は「霊器具」「デバイス」と、建造物は「霊構」「ビル」と呼び分けられることが多い。

霊胞傷害性によってダメージを受けるので、攻撃用デバイス・ゴスキルには注意。また、ゴスジェに特化した破壊力(=霊構破壊性)を発揮するゴスキルも稀に存在し、拠点の攻撃などに用いられる。

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