終わり

家に着くと、叔父がいた。自分の部屋で

ギターのチューニング中。

僕は、思い切って、叔父の心には、

タリアンズが住んでるんじゃない?と

聞いたけど、叔父は、

「犬が嫌いだったんだ。」

とダークにあしらうだけ。


その後で、僕が、ガイタリアン星での体験を

話すと、「やばいクスリをやったのでは?」

疑われ、話は、二転三転し、叔父は、僕を

勘当した。

闇色の住宅街へ出てくと、僕は、車に乗った叔父に後ろからゆっくり後をつかれ、

ヘッドライトに照らされた。

携帯が鳴ったので出ると、運転席から、

叔父が、「お前を殺さずにはいられん…」と

話し、叔父の指示通り、小さい頃よく釣りに出かけた近くの湖まで歩いた。

今、車内にいる、叔父は、病める魂のまんま

ゾンビだった。助手席には、ソフィーの

幻影。彼女、ぷりぷりして怒ってる。

「責任とってよね!」という表情。

彼女も隣に座るゾンビと遜色なかった。

叔父がエンジンを吹かすと車は僕に

突っ込んできた

右へジャンプしたけど、足がもがれる非情な音がした。

車は湖へ突っ込んでく…

僕は、一生歩けぬ体になったけど、

何とか息をして、この話を書いてる。

聖書の次に読まれた話じゃなくて、

この話の次に聖書が読まれるように、

なりたいな。ちょっと傲慢かい?


〔解説〕著者のミックは、この本の初版発売の翌月に、カルト教団のメンバーである、14歳の少年に刺され亡くなっている。

この本は、世界中のニュータリアンズならびにタリアンズにトラウマを抱えた人々に

広く認知されている。

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ミッドナイトグローリー 連修大 @Ren46494

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