うらみ方〈カタ〉

とおさ

　遠ければ解決することが多いのかもしれない。

　近くて良いのは便利な場所。

　不便な場所にいるかたよった年寄りになってしまった誰かを見るのがつらいから。

　もう世話になることもないし、頭のかたすみにはうたがうことだけが記憶に残っている。

　もっと遠くへ行きたい。

　海や川、街や芸術に文化。

　あとテーマパーク。

　近くなければ恨（うら）むこともない。

　お前たちのモンスターっぷりはずっと覚えている。

　きっと子孫（しそん）へと受け継がれてしまうのかもしれない。

　くだらないくり返しだ。

　もっと遠くへ遠くへ。

　はなれて消える。

　理想（りそう）からもおり、現実とうまくできることで対応（たいおう）して二度と生命体（せいめいたい）として産まれないように生きていく。

　とおくて解決したあとの次の問題は楽しみに変わると信じてる。

　そうでないならまた恨みなおすかそれすらもやめることになる。

　どうかまたぶりかえしたくないから遠くへ行かせてもらう。

　とはいえ、『とおさ』はメリットデメリットがある。

　コンビニかスーパーが近いことを願う。