第2話 体育祭

それから月日が経ち、恋が芽生える事もなく、5月に行われる体育祭の準備をすることになった。

私は体育祭では、玉入れと台風の目をやることになった。

台風の目では5人一組のチームを組まなければならない。


(誰と組めばいいんだろう?話しかけれないし…)


まだ、入学してから間もない私たちは緊張で誰も話すことはなかった。


翌日、先生が決めたチームで練習が始まった。

5人で棒を持ちながら走る。ただそれだけの事。


(気まずい……)

 

男女混みのペア気まずすぎて何も話せない。

私は勇気を出して声をあげた


「あ、あの…」


私はその後の言葉に詰まってしまい結局何も言えなかった。


体育祭当日。

私は自分の種目が来たら出て、なければ応援。


「暑ー」


そんなふうに思うのもしょうがない。


ついに最後の種目リレーが行われた。


「位置について、よーいドン」


リレー選手が勢いよくスタートを切った。

自分のチームを応援しよう。そう思った時…

ふと目の前に目を疑うほどのイケメンが通った。


思わず

「あ、イケメン」

と声を上げてしまった。


(近江学園にもイケメンいたんだ)


その午後、体育祭が終わり下校をしているとふと頭の中に

(あのイケメンは誰だったんだろう?)

という疑問が思い浮かんできた。


私はこのことについて夜まで考え続けてたせいで夜も全然眠れなかった。


 

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