第1話 入学式
私の名前は星咲ゆあ。
「お母さん行ってきます!」
今日は待ちに待った近江学園の入学式。
チェック柄のスカートに紺のネクタイが映えるシャツ。初めての制服に新鮮な気持ちが芽生える。
登校中、電車に乗りながら
「どんな人がいるんだろう?」
「楽しみ!」
と、小声で独り言を言っていると気づいたら近江駅に着いていた。
近江学園の校門の前。私は大きな学校を眺めて
(今日からここが私の学校か〜)
なんて思いながら校門を通った。
校門を通ると近江学園の先輩方が大きな声で
「御入学おめでとうございます」
とお出迎えしてくれた。
入学式が始まると近江学園の理事長の話が始まった。
緊張しているせいで右から左へと話が流れていく。
入学式が終わり、いよいよ自分のクラスに案内された。
私は近江学園の中の1番頭のいいクラスに入学した。
このクラスは20人で中高6年間クラス替えがないまま進学していく特別なクラスだ。
クラスに案内され初めての顔見合わせが行われた。
(イケメン・イケメン・イケメン)
と心で叫びながらクラスの人たちの顔を見た。
「あ…」
イケメンが1人もいなかった。
私の学園生活の一つの光が消えたようだった。
(私は最低だ。人を顔で判断するなんて)
そう思いながらも私は6年間このクラスで過ごすとなると恋など絶対にできないと思った。
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