第16話アナーキーな通夜

「そうやのにこんな夜中までお参りに人が来ないわ。」


と、言いながら椅子を折りたたみあっと言う間に4つの椅子のスペースが空いた。 


 慌てた葬儀会社のスタッフが駆け寄って「仏さまが寝ていらっしゃるのに何をされているのですか?何か考えが有っての事なら説明頂けますか?祭壇を変更されては困ります!」


半分怒っているのに鯨先は黙々と、作業を行う鹿児島弁で言う「いごっそう」の様で快男児を彷彿とさせていた。


 四肢が健全な人は作業が早い!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る