第59話
本格的に九条課長と企画に打ち込むとなると、多分帰宅は深夜越える可能性が高くなる。
そうなったら、暫くは翡翠様に会えなくなりそうなので、今のうちに翡翠様を充電しなければっ。
昨日の今日でかなりドキドキする胸を押さえつつ、早々に仕事を切り上げて私はお寺に向かう事にした。
……だけど。
「ええ!!翡翠様いないの!?」
思わず玉瑛君の肩をガシッと掴んで、ガクガク前後に揺らしてしまった。
「え、ええ。今日から総本山の方へ出向かれましたから、明後日の午後まで戻られません。」
そんなぁぁぁぁ。
そりゃあ、翡翠様には『魔が差した』って言われた出来事だったけれど、私にとったらこれからまた何か進展があるんじゃないかと、少しの期待を胸にワクワクしてここまで来たのに。
ガクッと肩を落として項垂れていると、玉瑛君が苦笑いしながら私が引っ張った裾を戻した。
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