第22話
え、
え、
え、え、えっ!?
今のは、今のはどういう意味!?
ドキドキドキ、と心拍数がガンガン上がっていく。
相当アホ面で私が見ていたからなのか、翡翠様が少し噴き出すように笑った。
「ああでも、異性として、という意味ではないですよ?」
うん、やっぱりだよね。と、思いつつも、ーーじゃあ、と顔を上げて翡翠様を見つめると、ふわりと穏やかに翡翠様が微笑んだ。
「友人として、です。」
「…!!」
ゆ、ゆゆゆ友人!?
翡翠様の口から出た『友人』の言葉に、心臓は飛び跳ねるし、顔は真っ赤に染まるしで、私の身体は総動員で大忙しだ。
歓喜に悶えている私を見て、翡翠様はふと小さく笑うと庫裏の建物へと去って行く。
私は翡翠様の後ろ姿を呆然と見つめて、その場に立ち尽くしながらも、嬉しくて嬉しくて一人ニマニマとにやけてしまった。
あの、翡翠様が私を友人って!!
知人という立場なのかも怪しいと思っていただけに、知人も飛び越えて友人発言に、嬉し過ぎて転げ回りたい気分だ。
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