3.もう一つの顔
第23話
翡翠様の友人発言から一夜明けて、会社へ出勤する為に私はストライプのスーツに腕を通す。
タブレットで今日の会議の時間や商談の時間を確認しながら、必死に心を仕事モードに切り替える。
……ダメだ。
あまりにも予想外の発言が嬉し過ぎて、頬がゆるゆると緩んでニマニマしてしまい、ダラシない顔になってしまう。
パンパンッ、と頬を叩いて気合を入れる。
よし。
気合入った。今日も頑張ろう。
カバンにタブレットをしまって、心を切り替えるべく家の玄関から一歩を踏み出した。
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会社に着くなり、誰かが凄い勢いで近付いてくる。
「係長!おはようございますっ!!今日のプレゼン用の企画書、デスクに提出しておきましたんで、確認お願いしますっ!!」
「おはよう。藤森、今回は提出一番早かったのね。じっくり見させてもらうわ。」
「今回のは結構自身あるんですよ!」
そう言って笑う彼と一緒に、エレベーターに乗り『商品企画部』の一課のオフィスへと向かう。
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