7.意識、してる?
第65話
昼休みが終わっても、なんだかモヤモヤした状態を引きずったまま、午後の業務に取り掛かる。
吉田さんが七瀬を好きなんだとしても、七瀬が断ってしまえばそれまでの話。
けど、もし、七瀬が受け入れたら…?
自分で想像しておきながら、二人がお似合いのカップルに思えてきて、妙にヘコんでしまった。
第一、七瀬は男の人しか恋愛対象ではないんだよね…?
いつも付き合ってたのは、男の人。まさか、バイだった、なんて落ち無いよね…!?
あー、もー!
ってか、何で私こんなに気にしてるんだろ?
七瀬の事、好きか嫌いか問われれば、そりゃ好きだけど、恋愛感情の『好き』とは、また違う気がする。
あれかな?仲良い女友達を他の女の子に取られた的な。
三人でいるグループによく起こりがちな、二人だけで一緒にいるのを見た時のショックな感じと同じなのかも。
私が一人頷いていると、顔の真横から「ねぇ!」と誰かに声をかけられた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます