第46話
すると、七瀬がフッと隣で笑ったので顔を見上げてみると、口の端を上げてニッと意地悪く微笑んでいる。
ブ、ブラック!ブラック七瀬!!
「上等。奪えるものなら奪ってみろよ?」
七瀬が私の肩に置いていた手を腰に回して、グイッと自分の方へ引き寄せる。
うわわわっ!な、何で私、意識する!?
心臓がバックンバックンいいながら、私の頬を真っ赤に染め上げていく。
うわっ!何コレ!?なんか七瀬相手だと、妙に恥ずかしいんだけどっ!!
普段一緒にいても、こんなに身体を密着させる事なんて無い。うん、『女友達』だしね、普通はしないよね。
きっと今のドキドキは、普段しないことをしたから。
そう自分の心に言い聞かせても、中々心臓は落ち着いてくれない。
七瀬の言葉で、今にも私を七瀬から引き離しそうな勢いの文也に、「じゃあ、失礼するよ。」と、七瀬は妖美に微笑んで私共々身体の向きを変えて歩き出した。
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