応援コメント

第69話 関東大震災①」への応援コメント


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    史実では1921年12月8日に、茨城県南西部を震源としたマグニチュード7.0の龍ヶ崎地震が起きており、東京市でも3日間断水するといった被害を受けています。
    作中世界でも同様に起きているでしょうから、作中からは1年4ヶ月程前の話しとなります。
    なので、龍ヶ崎地震を切っ掛けに、防災訓練に向けた動きを行っていたら、不自然さは解消したと思います。

    あと関東大震災の予知と言えば、1905年の今村明恒による警告と、翌年に成された今村明恒と大森房吉の論争は有名だと思います。
    ・1906年2月23日房総半島沖の地震(M6.3)、
    ・翌24日東京湾西部の地震(M6.4)
    といった具合に比較的大きな地震が立て続けに起きたため、今村明恒の警告はパニックを招く事になりました。
    そして、人心を落ち着かせる目的から、1906年の論争で大森は今井の説を否定した様です。
    震災対策の必要性については、大森も理解を示していたみたいですが。

    『関東大震災を予知できなかった男』のレッテルのもと歴史の表舞台から退場した大森ですが、
    一方で『次の大地震の震源地』に関しては、関東大震災の前に、比較的正確に予測していた様です。

    震源地の分布から、東京湾から相模湾にかけて地震の空白地帯があることに気付き、『次の大地震の震源地』の予測を行ったとか。
    しかし、大地震が起きるのは早くても数十年後と楽観的な予測だったのと、龍ヶ崎地震の影響で人々の間に不安が広がっていた事もあり、『次の大地震の震源地』の公開を見送った様です。

    大森は、サンフランシスコ地震の余震沈静化とチリ地震の予測などから、当時世界的な権威ですし、
    また先に記した様に、震災への備えの必要性も認識しています。
    その大森の名声や知見を活かして、『将来(数十年後)の震災に備える』との建前で、防災訓練を企画した方が無難な気がしました。

  • オオナムヂのお怒りで都合良く全員生き埋め