第89話

「柚ちゃんにバイバイって言われた時、なんかもう二度と会ってもらえないような気がして…折原さんには悪いけど、、彼女の手当をしてる間もずっと柚ちゃんのことしか考えられなかった」




───凛くんっ、





「すぐに追いかければよかった。柚ちゃんの話しを聞いてあげれば良かった。ごめんね、最低な彼氏で…ごめんっ」





違うでしょ?最低なのは私の方だよ。





『……私が嫉妬しただけだよっ。私以外の女の子と凛くんが仲良くしてるのが嫌だった。私以外の女の子に触れられてる凛くんを見るのが辛かった─…だからっ、離れて欲しくて…あんなことっ、』




「うん─…ありがとう。柚ちゃんにそんなに大事に思ってもらえて…俺、凄く嬉しいよっ」




『……本当に?重たいって、思わない?』



「─……重たいって…何が?」



『私の好きって気持ち、重くてしんどいって思わないの?』



「どこが?ぜんぜんっ…っていうかむしろ、いいんですか?って毎回思ってるけど、、俺みたいな奴にそこまで尽くしてくれるなんて、マジで天使ですか、って…思って…ますっ//」







──…いや、急に照れるのは…ナシでしょ。





『……仲直り、シよ?』


「そ、そーいうのはっ…俺から言うからっ//」





リンリンは今日も─…可愛い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る