第90話

朝、目が覚めて…隣で眠る凛くんのおデコにキスをした。「んんっ…」って、一瞬眉をひそめるその色っぽい表情がたまらなく愛おしい。





こんなに近くに居ても、何度触れ合っても─…凛くんが遠い人のように感じるこの気持ちな何なんだろう。どうすれば無くなってくれるの?






「ん…柚ちゃん、おはよ」





開いた目を細めて私の髪を撫でながら"おはよう"という凛くんの色気は、朝から半端なくて困る。コンタクトにしてもしなくても、当たり前だけど寝る時はいつもメガネを外してたから






この瞬間はいつも、ドキドキするの─…





『─…おはよっ、凛くん!』



「っていうか、結構寝ちゃったね」



『凛くんが全然寝かせてくれないからっ、』



「っそ、そーいうこと…朝から言わないで//」





照れ隠しなのか、慌ててベッドから立ち上がって寝室を出ていってしまった愛おしい彼氏。





メガネを掛けていても、コンタクトにしても…凛くんは凛くんだった…私が考えすぎていただけで、彼は私が思うよりずっと、、私のことを好きで居てくれたのかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る