第81話
「………は?実は凛くんがめちゃくちゃイケメンだったって?」
ひとしきり泣いて…真琴に全ての経緯を話した。私が凛くんをワザとダサくさせていたことも、颯二と有沙に会ったことも…有沙と凛くんとの出来事も全て、何もかも。
「まぁ─…仮にそうだとしても、まだ凛くんが浮気したって決まったわけじゃ無くない?その有沙って女は確かに最低だけど…ケガをさせて謝らないアンタはもっと最低。」
私のおデコにデコピンをしながら叱ってくれる真琴は、本当の友達だなって改めて思う。
「柚希は可愛いよ?自分でどう思ってるのか知らないけどさ…柚希はマ・ジ・で、可愛い。だから付き合う男達は調子に乗るんだよ。柚希みたいないい女と付き合えて…変に自信ついて他の女に走るんだよ」
……なにそれ、全然嬉しくないんですけど。
「元カレのときもそうだったでしょ?柚希、気付いてないみたいだったけどさ…めちゃくちゃ束縛されてたじゃん。バイト先に男の子がいるって分かった瞬間に辞めさせられたり、スマホも毎日チェックされたりしてたでしょ?」
あぁ…そんなこともあったなぁ。けどあれは束縛というより颯二の性格というか、心配性なだけで、、
「遊んでても18時までには帰ったり…してたでしょ?高校の時からそうだったから、それが当たり前になってて…柚希は感覚がバクってたんだよ。どう見てもあれは異常だった」
……あれ?今って凛くんの話では?
「柚希が可愛すぎて束縛しまくってたくせにさぁ…その可愛い柚希が自分に溺れてる姿を見て安心して他の女に走った元カレ…マジでクズじゃん、ゴミクズじゃん」
『うん…ほんと、最低だよね、』
「─…でも、凛くんは?本当に浮気すると思う?性格上…ケガ人を放っておけなくて手当してるだけで、今頃泣き顔の柚希を一人帰らせたことを死ぬほど後悔してるかもよ?」
───凛くんっ、
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