第68話

「……柚ちゃん、捕まえたっ」




大学の中からではなく─…外から走ってきた様子の凛くん。学校の前で待っているという私からの連絡を見て…メガネ屋さんから急いで戻ってきたのだろうか?





『凛くん、メガネっ…』




──いいの見つかった?





っと、尋ねようと顔を上げた私の視界に入ったのは─…オシャレなインテリ系メガネを掛けた凛くん、、っでは無い。





「……え、なにっ…柚希の、、彼氏?」





颯二が信じられない…って顔をする気持ちはよく分かる。だって今目の前にいる凛くんは、、





「──彼氏、だったら何?君に何か都合の悪いことでもあるの?あとさぁ、柚希って呼ぶのやめてもらっていい?─…不愉快。」




コンタクトにしたのか、メガネを掛けていない凛くんは─…誰が見てもカッコいい。最強ビジュアルが解禁された…美男子凛くんの姿




そんな彼が放った言葉は、周囲にいた女子のハートを狙い撃ちにする。それは芋砂スナイパーなんかじゃなく、かなりの凄腕スナイパーが放つ機関銃のように─…





女子の心を一瞬にしてトリコにしてしまった

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