第67話

私とは全然違うタイプ。清楚系…っていうの?肩くらいのボブで染めたことなんて一度も無さそうなツルツルした黒髪女子。




髪を染めて傷んだ巻き髪ロングの私とは正反対すぎる有沙の容姿を見て…結局、男はこういう清楚系女子を求める生き物なのか…と思った




っと同時に─…





凛くんもいつかそう思う日が来るのだろうか?っという不安が押し寄せてきて、自分も黒髪にしようかな…なんて、思ってしまう。





「……柚希、なんか変わったな。少し痩せたように見えるけど…ちゃんと食べてる?」




そんなこと、今更お前に心配される筋合いはない。出来ることなら二度と会いたくなかったし口もききたくはなかった。





『颯二には関係ないじゃん…私忙しいから、早くどっか行ってよ』





この男と居るところを、凛くんに見られたくない。凛くんは颯二の顔を知らないけど─…私の元カレのことをよく思ってはいないので、、変な誤解をされるようなことは避けたい。





「忙しいって、誰か待ってんの?お前医大に通ってる友達なんて居たっけ?」




『友達じゃないっ、今付き合ってる彼氏が、』





──…彼氏がいる




っと続くはずだった言葉は、突然現れた大好きな凛くんに抱き締められたことによって途絶えた

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