第58話
それから、凛くんから連絡が来ることはなく…私は一人眠れない夜を過ごした。
今この瞬間にも─…先程の電話で声を聞いた女の子と凛くんの間に何か起こっていたらと思うと、大人しく眠りにつくなんてことは出来なかった。
朝になり、窓の外が明るくなり始めた頃─…
ブー…っと、スマホが震えて凛くんからの着信を告げた。朝の5時に電話をしてくるなんて…嫌な予感しかしない。何を言われるのだろう…?っと思うと、中々電話を出ることができなかった
やがて、諦めたかのようにスマホがおとなしくなったのを見て─…ホッと胸を撫で下ろす。
いまは凛くんと話したくない。話せばきっと、私は凛くんにひどいことを沢山言ってしまうと思うから。だから─…少し落ち着いて、気持ちを整理する時間が欲しかった。
そう、思っていたのに、、
ピンポーン─…っと、インターホンが静かな部屋中に鳴り響いて思わず息を飲んだ。
その後すぐに、再びスマホが震えて…凛くんからの着信を知らせる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます