第40話
「ちょっとだけ髪切ってみようかな?柚ちゃんが可愛すぎて、隣を歩く男子が俺みたいなイモって…何だか申し訳なくて。」
──は?
っえ、いまなんて言った?
『ちょ、ちょっと待って凛くん…なんてっ、』
「俺─…柚ちゃんの隣に立っても恥ずかしくないような彼氏に、なりたいんだ」
なに言ってるの?
恥ずかしくないような彼氏、って…何?
『私…凛くんのこと恥ずかしいなんて、思ったことないよ?!何言ってるの…凛くんっ。変わらなくていいよ、今のままでじゅうぶんっ、凛くんは魅力的なんだからっ』
「……そーかな?なんか最近、風間…って、友達にもよくダサいとか言われるし…学校ですれ違う人達の目も気になるようになってきて」
─……くっそぉ、風間 洋二めっ!!
余計なことを凛くんに吹き込みやがったな?
「俺…今まで人にどう見られても別に気にならなかったし…服装とか髪型に拘るなんて時間とお金の無駄だって思って生きてきたけど…柚ちゃんと付き合うようになって─…キミがあんまり魅力的だから、自分もキミに相応しい男になりたいなって…思うようになって、、」
なんてことだ、ついに、恐れていたことが、、
私の凛くんが─…変わろうと、している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます