第37話
『凛くんっ!!どうしたのっ?!学校は?』
人目も気にせず、ギューッと力いっぱい凛くんを抱きしめて尋ねると…彼は恥ずかしそうに俯いて「外では、ダメだよ、」っと言って私の身体を離した
「今日…早く帰れることになって、、いつも来てもらってばっかりだから…たまには俺が柚ちゃんを迎えに来ようかなって、、」
──…嬉しいっ
凛くんが私の為に起こしてくれる行動は全て嬉しい、幸せ。大好き。
「……でも、来なきゃ良かった」
………なんて?
「ごめんね、俺みたいな奴が彼氏なんて言うの、嫌だったよね…恥ずかしい、よね」
なに、言ってるの?凛くんの隣を歩くことを恥ずかしいなんて思ったことは一度もないよ?
『……凛くんは私の自慢の彼氏だよっ!』
ギュッと手を握って、駅に向かって足を進める。多分…さっきの会話を聞かれてしまったのだろう。
私と同じ学校に通う人間に"ダサい男"と言われ、凛くんはこんなネガティブな発言を、、
───アイツら、明日覚えてろよ?
シャンプーの実習で服をビショ濡れにしてやるからなっ!?顔面にもシャワーかけまくって、溺れさせてやるからなっ?!
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