第35話
学校が終わり、
駅まで真琴と一緒に帰ろうとした時…
「ゆずっち〜!これ、定期…ゆずっちの?」
っと、後ろから叫び声が聞こえて振り返ると…同じクラスの男の子が一人、私の定期入れを持ってこちらに向かって手を振っている
『ごめんっ、落としてた?気付かなかった』
「ん、エレベーターに落ちてたよ。てかごめん中に入ってる学生証見ちゃったっ…入学当初の柚希ちゃん、、マジで可愛すぎたあああ」
学生証に貼り付けられている入学当初の時に撮られた顔写真。定期の持ち主を知るために中を確認したことは仕方ないにしても、、
─…その気持ちの悪い感想は必要?
「ん?っお、ゆずちゃんお疲れ」
「おっすー、今帰り?俺ら今からカフェ行くけど一緒にどう?」
「来週テストじゃん?ゆずっち頭良いしさぁ…教えてよー!」
定期を拾ってくれた彼の友人たちがゾロゾロと集まり始めて面倒な展開に。美容学生のメンズなんてみんなチャラチャラした見た目で、あまり一緒に歩きたくはない。
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