Diary 3

第34話

***





「ねぇ、柚希…最近彼氏とどう?順調?」




学校でネイルの授業中にお互いの爪をケアしながら女子トークを繰り広げるのはもうネイルの授業での定番の流れ。




『ん?まぁ…順調だよ。大事な試験があるみたいで…大変そうにしてるけど、、』





真琴のジェルネイルをオフしながら、凛くんの顔を思い浮かべる。……会いたいな。今日の帰りまた大学まで迎えに行こうかな?





「まさか柚希があのオタクとこんなに長続きするとはねぇ…だって元カレと、全くタイプ違うでしょ?あんなに引きずってたのにさ…今では凛くん一筋だもんなぁ」




確かに─…私の元カレ、颯二そうじと凛くんは全く別のタイプ。見た目もそうだけど…性格面とか全て。





元カレの颯二は、HIPHOPが好きで服装も派手だったし髪型や身に付けるアクセサリーや時計にもとてもこだわるような人だった。買って気に入らなかったら捨てる…みたいなそんな人。




一方で凛くんは、ピアスの穴なんてあいてないし、音楽を聞いているところなんて見たことは無い。カバンや服装にもこだわりはなく…長年同じものを愛用しているようなタイプの人だ





「でもなんか、柚希…凛くんと付き合ってから幸せそうだよね。恋してるって感じで!色気出まくりっ!いやぁ、元カレは今頃後悔してるかもね?柚希はいい女だったーって」





後悔しているなんて、有り得ない。あの男は私を裏切ったんだ…もう二度と会いたいとは思わない

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