第19話
「メ、メガネかけたよ…?何かあったの?ラーメンの中に何か入ってたとか?!俺のと取り替える?」
事の重大さに気付いていない様子の凛くん
再びダサさを取り戻した凛くんを見て、ホッと胸を撫で下ろした。そしてその瞬間、決意したんだ
──…誰にも、見せたくない。
私だけが独り占めしたい。カッコイイ凛くんのことを…誰にも知られたくない。
『……凛くん、もう外でメガネ外すのやめて』
ラーメンを、再び啜りながらそんなワガママを凛くんに要求する
「いいけど─…なんでダメなの?」
私の言うことは基本何でもきいてくれる凛くん…とはいえ彼もただ従うだけではなく"何故なのか"と私に理由を問いかける
『だって凛くん視力悪いでしょ?メガネしてなかったら…目の前にいるのが急に私じゃない、別の人に変わっても気付かないでしょ?そんなの…悲しいよ。』
凛くんの頬が徐々に赤色に染まっていくのを見て、自分でもあざとい発言をしているなぁ…っという自覚はある。
私が人生で初めての彼女だという凛くん、女の子に免疫がない彼は…こんな些細なやり取りで照れてしまう、ウブでピュアな…可愛い人。
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