第17話
人間見た目じゃない─…凛くんの優しさは確実に私の心を満たしてくれた。
──…手放したくない
無条件で優しくしてくれる凛くんを、ずっとそばに置きたいと思った。これでお終いなんて嫌だ。凛くんともっとずっと、一緒に居たい。
だからっ、、
『凛くん、私と付き合って─…』
今日で会うのが2度目の凛くんに…偉そうに、上から目線でっ…"付き合え"なんて言ってしまったんだ。
「っえ…お、おれっ?!なんで俺…?!
心底驚いた様子の凛くんから、"可愛い"という言葉が出ただけで、私の心臓はドクンっと高鳴る
──…ほら、もう好きになってる。
『好きになったから─…私、凛くんのこと…好きになっちゃった』
"だから、仕方ないでしょ?"っと、続けると…彼はとても分かりやすく動揺して見せて、手に持っていたカバンを地面に落下させた
──…そして、
「お、俺みたいな奴でいいならっ…喜んで!彼氏になるっ、てゆーか!彼氏にしてください!よろしくお願いしますっ!」
なんて…私の両手をギューッと握って、嬉しそうに笑った凛くんの笑顔を─…一年経った今でもよく覚えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます